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道化の国
訪れた静寂と快楽への陶酔4


センリは再度美咲の手をシーツに縫いつけ、上からたおやかな肢体を眺める。
恥かしさからくねらせる身体に、センリは狂おしいほどの官能を植えつけられた。


「美咲・・、貴女はどれほど溺れさせたら気が済むのでしょうね。」

「やだ・・センリ、あまり見ないで・・・。」


顔を逸らしていても、美咲の身体には熱視線がビリビリと感じられる。

見られている。
ただそれだけの事で美咲の身体は色付き、徐々に息が上がり始める。


「どうしてですか?こんなに綺麗なのですから、見ても構わないでしょう?」

「私一人で・・、こんな格好・・。」


ある意味屈辱的にも感じられる自分の姿に、美咲は身を捩るしか出来ない。
強く止めてと言えないのは、センリからの慈しむような視線と穏やかな声がそこにあるから。

恥かしさが沸き起こる美咲の身体に変化が現れているのを知ってか知らずか、センリは美咲の腕を解放すると顔を背けた方向に身体を横たえた。
強引に視線を交えたかと思うと、不意に下腹部を這うセンリの細い指。


「ぁ・・、は・・、・・・んん・・。」

「もうこんなに濡らしてしまって・・、まだ何もしていませんよ?」


小さく笑みを漏らすセンリは美咲の耳元で囁くと、蜜を掬い上げ花芽に優しく塗りつけた。
美咲の反応を見るように喘ぎ声を漏らす頭を抱えるように抱き、穏やかな笑みを湛えたまま指は緩慢な動きで蜜壷の入り口を撫で上げる。

決定的な快楽は与えられず、じわりじわりと迫るようなゆったりとした悦は、今の美咲には蜜だけを溢れさせるものでしかなかった。


「ん、ああっ、や・・だ・・。」


もじもじとする足は閉じたくともセンリの足が割って入っているため、美咲はそれを許される事がない。
時折掠める水音に、美咲はセンリの胸に埋めて紅潮する顔を隠す。


「ほら見てください、こんなに濡れて・・・。」


センリは優しく髪を撫で美咲の顔の側に透明に光る蜜を滴らせた指先を見せつけ、横目で美咲がそれを捉えたのを確認すると自分の口へと運んだ。






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あきゅろす。
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