道化の国
訪れた静寂と快楽への陶酔3
美咲の首筋を熱い舌が這い、低い声が耳元で囁かれ脳を痺れさせる。
軽く歯を立て耳朶をかじれば素直な反応が返ってきて、センリの身体が疼きだす。
センリの手で身に纏うものが全てが脱がされ、美咲は最後の足掻きとばかりに覆いかぶさるセンリの胸を押した。
「あ、あの・・・私シャワー浴びて・・。」
「そんなのは不要です。」
センリから離れようとする美咲の腕を押さえ、唇を重ねる。
「今度は私の番ですよ、美咲。」
唇を離したセンリは顎先から首筋にかけて舌を這わせ、薄く色付いた膨らみへと滑らせる。
漸く訪れた楽しい時を満喫するように、センリは熱い吐息を吐く美咲を満足そうに眺める。
「私のためにたくさん啼いてくださいね。」
「ああ・・、や・・センリ・・・、待って・・・シャワー・・。」
「待てません、・・・・それとも・・、私と一緒にシャワー浴びますか?」
美咲の身体に触れるギリギリで囁き、薄い唇が肌に掠めれば、身を捩り身体を震わすその姿に愛しさが増す。
「それは・・私一人で・・・んんっ、あ・・あん!」
「ではそれは却下します、すみませんね美咲。散々待たされてたのです、もう僅かな時すら惜しい・・・。」
指の腹で突起を擦り上げ、身体を跳ねらせ反応を見せる美咲に口角を上げた。
「セ・・センリも・・脱いで・・、私一人で裸なんだもの・・恥かしいじゃない・・。」
全裸の美咲を前に胸元を乱れさせたセンリは、美咲の言葉で倒錯的で歪んだ思惑を浮かべた。
「・・・そうですね・・、今回はこのまま・・、私は脱がない方が楽しめるかもしれませんね。」
「え・・、や・・嫌、センリ・・、私が脱がすから、ね?」
「いいえ、私が服を着たままの方が美咲は恥かしいのですよね?ならばこのままの方が良いです。」
余計な事を言ってしまったと後悔するものの、センリの掌に包まれた頬が甘く痺れを持ち始める。
肌蹴た胸元が美咲の視覚を惑わし、センリの思う通りになるまいと抵抗する気持ちが溶けて消えてなくてってゆく。
「もっと辱めて、今まで見たこともない様な美咲の姿を・・、私にもっと見せてください。」
頬に当てていた掌は指先に変わり、その指が線を描いて首筋を辿っていった。
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