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道化の国
言葉に出来ない愛4



「さ、美咲。言ってください。」

「・・センリの・・・熱いの・・・、センリの・・熱くて・・・言えない!センリ・・お願い、もう意地悪言わないで・・・。」


涙を瞳一杯に溜め、美咲はセンリに懇願する。
恥かしそうにしていた美咲は、センリの望む言葉を言えず、センリに抱きついた。


「少し悪戯が過ぎましたか・・、また美咲を泣かせてしまいましたね。」


センリは美咲の瞳に唇を寄せ、清らかな雫を吸い取った。


「美咲にもっと私を求めてもらいたくて・・、ついやりすぎてしまいました、すみません。」

「ん・・、センリをちょうだい・・・、私はずっとセンリばかりを求めているのに・・、私は・・センリだけが欲しいの・・・。」


濡れた唇から紡がれる言葉に、センリは目を細めた。


「それは気付きませんでした・・、すみませんね美咲。」


センリは美咲に抱き締められながら猛る自身を取り出し、美咲の中へと埋めてゆく。


「あぅ・・・ん・・・ぁ・・ッ!センリ・・・、好き、・・んぁ・・・あ、あん!」

「私も好きです・・、言葉では表せないほどに・・、とても貴女を・・、愛しています・・・。」


スプリングが軋み、美咲の身体はセンリからもたらされる律動で大きく揺さぶられる。
美咲に抱き締められていた身体を離し、センリは二つの膨らみを掬い上げるように揉みしだき、喘ぐ美咲を上から見つめる。

小さな口から零れる甘美な旋律は、センリの理性を狂わせるには十分。


「美咲・・、貴女の声はどうしてこんなにも・・・甘く感じられるのでしょうか・・・。」


センリがもたらす快楽に身を任せる美咲は押し寄せる愉悦の波にどっぷりと浸かり、また絶頂を味わう。
美咲が達してもセンリの律動は止むことなく、美咲を追い詰めるように蜜壷の最奥を突いてくる。

普段は清純な様相をかもし出している美咲が、今センリの目の前では淫らな喘ぎを零し、淫靡な身体を紅く染め上げている。

そう思えばセンリの昂りは最高潮にまで増し、迫る喜悦にセンリは陶酔してしまう。
美咲から放たれる声、体温、香り、肌の感触・・全てはセンリをめくるめく喜びに誘い、愛しい人の悩ましげな肢体からもたらされるもの。


「私をこんなにも・・、狂わせるのは・・・美咲・・、貴女だけです・・。」

「セン・・、や・・もう・・・、う・・・あン!壊れ・・・ちゃ・・、ああッ!」

「壊れても・・ずっと離しません・・、は・・、美咲・・・。」


加速させる腰の動きに必死についてゆこうとする美咲が一際甲高い声を上げると、二人は同時に歓喜の瞬間を迎えた。




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