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道化の国
羞恥と快楽の狭間7



美咲はシーツを握り締め、絶頂に辿りつきそうになる。
しかしセンリはその手をピタリと止め、指を引き抜いた。


「や……センリ……。ど……して」


美咲は荒い息を吐き、潤んだ瞳が物足りないと語っていて。


「この間の仕返しですよ。美咲が酔って私に絡んだ時の」


センリは仕返しと言いながらも、至極楽しそうにしていて、美咲を見つめる瞳は慈愛に満ちている。


「イキたいですか?」


センリは美咲の顔に近付き、囁くようにして耳に吐息を吐きかけた。
甘美な痺れが美咲を襲い、身体を震わす。


「ぁ……セン……、イキたい……。イカせて……」

「ちゃんとお願いしてください」

「ヒッ!やぁぁ、あ……セン、リ……、イカせて……。おかしく……なっちゃ……。欲し、いの」


美咲は自分でも信じられないほど、身体がセンリを求めている。
羞恥と快楽が入り交ざりながら、センリの指の動きを待ち構えた。

センリを欲して美咲の腰は浮き、求める言葉を連ねる。

身悶え、苦しみに似た身体の硬直。
昇りつめる事を許されず、焦らされた身体は汗で光る。

センリは満足そうに口の端を上げ、美咲を絶頂に誘う。


「いい子ですね」


二本の指を蜜壷に差し込まれれば、合わせたように花芽をセンリの熱い舌が舐め上げる。
待ちわびた快楽は想像以上の勢いで押し寄せてきた。


それから、何度も愛欲をぶつけ。
センリの性衝動の箍(たが)が外れたように。

何度も何度も。







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あきゅろす。
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