美咲はシーツを握り締め、絶頂に辿りつきそうになる。 しかしセンリはその手をピタリと止め、指を引き抜いた。 「や……センリ……。ど……して」 美咲は荒い息を吐き、潤んだ瞳が物足りないと語っていて。 「この間の仕返しですよ。美咲が酔って私に絡んだ時の」 センリは仕返しと言いながらも、至極楽しそうにしていて、美咲を見つめる瞳は慈愛に満ちている。 「イキたいですか?」 センリは美咲の顔に近付き、囁くようにして耳に吐息を吐きかけた。 甘美な痺れが美咲を襲い、身体を震わす。 「ぁ……セン……、イキたい……。イカせて……」 「ちゃんとお願いしてください」 「ヒッ!やぁぁ、あ……セン、リ……、イカせて……。おかしく……なっちゃ……。欲し、いの」 美咲は自分でも信じられないほど、身体がセンリを求めている。 羞恥と快楽が入り交ざりながら、センリの指の動きを待ち構えた。 センリを欲して美咲の腰は浮き、求める言葉を連ねる。 身悶え、苦しみに似た身体の硬直。 昇りつめる事を許されず、焦らされた身体は汗で光る。 センリは満足そうに口の端を上げ、美咲を絶頂に誘う。 「いい子ですね」 二本の指を蜜壷に差し込まれれば、合わせたように花芽をセンリの熱い舌が舐め上げる。 待ちわびた快楽は想像以上の勢いで押し寄せてきた。 それから、何度も愛欲をぶつけ。 センリの性衝動の箍(たが)が外れたように。 何度も何度も。 |