真紅のリボンが、美咲の白い肌を引き立たせ、より煽情的に魅せる。 鮮やかな紅いリボンの端が真っ白なシーツの海に、たなびくように線を描く。 「やはりこの色のリボンで正解でしたね」 「な……に?センリ、ね、解いて」 クスリと笑うセンリは、瞳にかかる真紅のリボンを指でなぞり、耳元で囁く。 「駄目ですよ、美咲は私を見たら笑うでしょう?」 視覚を奪われた美咲はセンリの熱っぽい声を聞き、ゾクリと身を震わす。 その声は、耳を伝わり脳を痺れさせるほどの、低く甘い、愛しい人の声。 「あッ、やだ……。笑わないから、リボン」 「では、笑った罰です。ですからリボンはそのままです」 腕を押さえたまま、センリは美咲の顎に舌を這わせる。 美咲はセンリから与えられる小さな愛撫に大きく反応し、悶える様子をセンリは愛しげに眺める。 瞳を覆うリボンの下からは小さな鼻が少し見え、濡れた唇は薄く開かれ、甘い喘ぎを零す。 「今日の美咲は一段と色っぽいですね。艶が増していますよ」 「そんな事……ん、んん」 センリは何も喋らせないとばかりに、美咲に口付けをする。 開かれていた唇に舌を差込み、美咲の舌と絡め合わせる。 時折隙間からは、美咲の喘ぎが聞こえ、気を良くするセンリは、美咲の腕から手を離し顔に滑らせた。 「視覚を閉ざされると感覚が敏感になって、一層感じるでしょう?」 「ふッ、あん、センリ……」 センリの唇は、いつの間にか柔らかな膨らみを捉え、紅く立つ小さな蕾を舌で転がす。 吸われたり、軽く歯をたてられたり、その都度美咲は身を反らした。 荒い息遣いの美咲には、魅惑的なセンリの妖しく微笑む様子はわからない。 |