「いつまでも笑っていられなくしてあげますからね」
ベッドルームに入るなり、センリは美咲にそう告げた。
美咲をベッドに座らせ、センリは身体を離しドレッサーへ足を進める。
引き出しから何かを取り出し、美咲の背後に近寄った。
「センリ?」
「黙っていてくださいね」
センリの手が美咲の目の前に伸ばされ、手に持っている物が何なのかわかった。
「リボン?」
「はい、リボンです」
「何する……!?」
センリの持つリボンが、美咲の視界を奪い途端に目の前が暗闇と化す。
「私をいつまでも笑ってるから、美咲に悪戯してやりたくなりました」
「そんな……、怖いよセンリ」
「優しくしますよ、怖い事なんて……ありませんから」
センリの手はゆっくりと美咲の服に伸び、ワンピースのボタンを外してゆく。
緩まされた胸元を肌蹴させ、肩を滑らせるように服を脱がした。
身に着けているものは、下着だけとなった美咲は恥かしさのあまり、腕で身体を隠すようにする。
「やだ、恥かしいよ。やっぱりこれ取る……」
身体を隠しながらも、右手を目の前を覆うリボンに手をかけようとすると、センリの手でそれをやんわり阻止される。
「外しては駄目です。外したら、もっと恥かしい事をしますよ」
腕をベッドに縫い付けられ、押し倒された美咲は、身動きが取れないでいた。
視界を奪われたせいか、センリの視線がいつも以上に感じられる。
「セ……ンリ……、本当に恥かしい」
「私は恥かしくありませんよ」
羞恥から身を捩る美咲を上から見下ろし、センリはその様子を目を細め楽しむ。