バンドしてみた
2
「ほら、ガイ。次の曲にいかないと」
「そうですよ、ガイ。話しなら今度聞いてあげますから」
シンとレイに宥められて、ガイはブウブウ言いながらも定位置に戻る。
「では、次の曲・・・『心の帰る場所』」
『愛を望むのは罪じゃないさ そうだろう?さあ、手を・・・・・』
♪遙か蒼穹の彼方 滲む蜃気楼・・・♪
♪・・・十字架背負い 孤独と向き合う おまえをひとりにはしない♪
『いつかきっと笑い合える そうだろう?さあ、おれのところへ』
その後二曲歌って、
「次が最後になるわけだが・・・」
「そんな!いやだよ、ユダ!!」
相変わらず一際大きいシヴァの声に被さって
「あっ!マヤ!!キラ!!」
ガイがマイクがないながらみ大きな声で叫んだ。
「ガイ!!」
ガイと同じぐらいの大きさの少年がガイに抱きつく。マヤだ。
「マヤ。ステージの邪魔はいけない」
「キラも上がってきたらいいじゃん。なぁ?」
ガイはゴウに同意を求める。
「・・・だそうだが、ユダどうだ?」
「キラも上がってくるといい。最後の一曲はキラとマヤにも混ざって貰おうか」
「本気ですか、ユダさん」
ステージに上がりながら、露出の多い服を着たキラが訊く。
「面白そうじゃないか」
「本当ですね」
レイがルカに同意している。
「では、始めますよ」
「あぁ、『epilogue』」
♪ah 失われた 時空(とき)は戻らない・・・♪
♪源泉(みなもと)から 流れる 物語・・・♪
♪飽くなき 野心は 堕天使の 幻想(まぼろし)・・・♪
♪・・・ひとつの 終章(エピローグ)・・・♪
『そう、螺旋のごとく・・・限りなく・・・永遠に・・・!』
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