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バンドしてみた

「ほら、ガイ。次の曲にいかないと」

「そうですよ、ガイ。話しなら今度聞いてあげますから」


 シンとレイに宥められて、ガイはブウブウ言いながらも定位置に戻る。


「では、次の曲・・・『心の帰る場所』」



『愛を望むのは罪じゃないさ そうだろう?さあ、手を・・・・・』

 ♪遙か蒼穹の彼方 滲む蜃気楼・・・♪

 ♪・・・十字架背負い 孤独と向き合う おまえをひとりにはしない♪


『いつかきっと笑い合える そうだろう?さあ、おれのところへ』


 その後二曲歌って、


「次が最後になるわけだが・・・」

「そんな!いやだよ、ユダ!!」


 相変わらず一際大きいシヴァの声に被さって


「あっ!マヤ!!キラ!!」


 ガイがマイクがないながらみ大きな声で叫んだ。


「ガイ!!」


 ガイと同じぐらいの大きさの少年がガイに抱きつく。マヤだ。


「マヤ。ステージの邪魔はいけない」

「キラも上がってきたらいいじゃん。なぁ?」


 ガイはゴウに同意を求める。


「・・・だそうだが、ユダどうだ?」

「キラも上がってくるといい。最後の一曲はキラとマヤにも混ざって貰おうか」

「本気ですか、ユダさん」


 ステージに上がりながら、露出の多い服を着たキラが訊く。


「面白そうじゃないか」

「本当ですね」


 レイがルカに同意している。

「では、始めますよ」

「あぁ、『epilogue』」


 ♪ah 失われた 時空(とき)は戻らない・・・♪


 ♪源泉(みなもと)から 流れる 物語・・・♪


 ♪飽くなき 野心は 堕天使の 幻想(まぼろし)・・・♪


 ♪・・・ひとつの 終章(エピローグ)・・・♪


『そう、螺旋のごとく・・・限りなく・・・永遠に・・・!』




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