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書く ―CHの二次小説を扱っていマス。
恋人はワイン色―R (前編)
「じゃ、僕ちん飲みにいってくるね〜。」

「はいはい。いってらっしゃい。」
どことなく元気のない香。
そういえば、今日はなんだかいつもより香らしい勢いがないような…


気にはなったが、外に出る。


ズボンのポケットに手をつっこんで、夜の新宿を歩いていると僕ちゃん好みのスレンダー美女。

「ねえね、彼女僕と楽しいとこいこうよ」

スレンダー美女は振り返った。目鼻立ちくっきりの間違いないカワイコちゃんだった。


「はい。是非ご一緒させていただくわ」


「へ?」
思わぬ展開に間の抜けた返事をしてしまった。


美女は俺の手を握って豊満な胸に押し当てた。
「さあいきましょう。」


こんな願ってもない幸福があっただろうか。

柔らかい胸の感触に理性がぐらぐらする。下半身も反応しているのに、何か今日は気分が乗らない。


「ごめん。やっぱり君は僕ちゃんにはもったいないやー。」


美女はクスクス笑い始めた。


「あなた最初から、ナンパする気なかったでしょう。本当はナンパに失敗してそれをきっかけに、家に帰りたかったんじゃないのかしら?」



一瞬心を覗かれたみたいで面食らったが、表情には出さない。

「やだなあ。僕ちゃんあまりにも君が素敵すぎて臆病になってしまったよ。
もっと体調と気力が充実してる時に君を満足させたくなったんだ」



彼女はたまらず大笑いした。



「うふふ。ごめんなさい。あたし胸に手を当てると、その人の心が見えちゃったりする勘みたいなものがあるのよね。

お節介かもしれないけど…あなた達もっと素直になった方がいいわ。bye」


美女はふわりと綺麗な長い髪をなびかせて、颯爽と街に消えた。



ぽつりと取り残されたのは、不様な俺と、手の平の柔らかい胸の感触。


電話番号くらい聞いとけば良かったと逃した獲物に少し後ろ髪をひかれつつ、アパートにひき返した。



ふと帰りの途中に、酒屋の店先にあったワインを手にとる。

たまにはアイツとゆっくり、飲んでみるのもいいだろう。


「素直に…か。」

つぶやきながら頭をがしがし掻いた。






☆☆☆☆☆☆
書きたかったリョウちゃんバージョンです!
オリジナルな美女キャラ登場させちゃいました。


この後の出来事もそのうち書きますので、気長にお待ちくださいまし(笑


そうだ、ちなみにタイトルはチャゲアスさんのあの有名な曲を拝借いたしました。てへ





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あきゅろす。
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