罰ゲーム。 4 え、と訳も分からず、手の温もりを感じていると、 「ゆっくりでいい」 「、、、?」 「ゆっくりでいいから、落ち着いてから言ってみろ」 頭上から優しく言い聞かせるような声。 その優しい声に安心して、少しずつ、緊張が解けてくるのが分かった。 「、、あ、あの、」 「ああ、」 だがしかし。優しい声に安心は出来たものの、やっぱり緊張して中々思うように言葉が出てくるはずもなく。その後も何度も、あの、その、と続ける俺だったが、魔王は焦らすこともなく、ああ、とゆっくり何度も頷いてくれた。 そして、 「おれ、安達さんのことが、好き、なんです」 やっという事ができました。 「ーあ、」 言えたー、とプレッシャーから解放された瞬間体から力が抜けた。そしてそのまま、膝から地面に崩れ落ちそうになった俺だが、強い力で腕を引っ張られることにより阻止された。 「ーーえ、?」 そして、気づいた時には魔王の胸の中。 「俺も、若林のことが、好きだ」 は? [*前へ][次へ#] |