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焦りと決断【アッシュ+ルーク】


今日もレプリカはナタリアと行動を共にしている…。俺はナタリアに大事がないなら…それでいい。
俺には時間がない…!


「アッシュ!呼んだか?」
「何だ、お前か。別に呼んでない」
「おかしいな…頭痛がしたんだけど…」

そういうことか…

「ちっ…『期限』が近づいているのか…」
「アッシュ!前も…ヴァン師匠を止めに行くときもそう言って…」
「俺には時間がない」

それ以上言うな屑が!

「どういう意味だよ!?」
「黙れレプリカ!」

俺は早々とこの場を去った。

「あいつ、何なんだよ…」

♪─♪─♪─♪─♪


スピノザから大まかな説明は受けた。俺とレプリカの間に起こっている現象。過去に起こったケースは無いのだろう…。『完全同位体』のレプリカ自身…初めてらしいしな。
あいつ、レプリカ…成長してたな。俺らしくはないと思うが、レプリカでも手を組めばヴァンを倒す力になるんじゃねぇか?



「本当か!?」

俺はルークの肩を掴んでいた。障気を中和出来るだと!?

「ただし、命と引き替えになるけど…」

…俺は鼻で笑った。

「それでお前は俺に死ねって言ってるのか?」
「そ、それは…」
「じゃあ、お前が代わりに死んでくれるのか?」

案の定レプリカは黙った。
「俺だって…死にたくない」

やっぱり…な

「俺も死ぬのはごめんだ」

そう、思っていた。死ぬのはごめんだ…でも、俺には時間がない…。
俺はスピノザに障気中和成功確率を割り出してもらった。第七音素が足りないらしいな…だったらレムの塔のレプリカを使えばいい。成功しても俺は細胞崩壊を起こして死ぬ。
死への恐怖が俺を襲う。


―――無駄に死ぬくらいなら障気とレプリカ達と心中する!


俺は決めた。あいつと俺は同じなんだ。
後は頼むぞ、レプリカ…


fin.


♪あとがき♪

前に書いた物を手直しして再up。
一年以上前に書いたものなので何かが違う気がします(爆)


2008*12*15

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