俺だけの歌U 「……あーーーッ!!」 「思い出して頂けたようで?」 「すげぇカッコいいじゃん!流石ジズっち〜vV」 嬉々として真新しい服を肩に合わせるMZDの目を優しく覗き込みジズは言った。 「皆が楽しみにしているパーティー…貴方が頑張って下さらねば始まらないのですよ?」 「…まぁな」 「私もお手伝い致しますから頑張って下さいな?」 MZDは試着の手を止めて少し考え込んでいたが、やがて何かを思い付いたようにニヤリと笑った。 「…分かった。」 「良かった!私がお手伝い出来ることなら何でも致しますから…」 その言葉に更に口元を歪ませたMZDは唐突にジズを抱き寄せた。 「わっ…か、神?」 バランスを崩したジズはMZDに倒れこむような形で抱き寄せられる。 「キス一回な?」 「…え?」 「パーティーの間は毎日ジズっちからおはようのキス!」 「なっなんですかそれは!?」 「何でも手伝ってくれんだろぉ〜?」 「それは…っ!!」 外で小さく初夏の夜の風が吹いて青い葉をさらっていった。 15回目のパーティーが、もうすぐ始まる。 end 桜井なな美様に差し上げます。リクエストありがとうございました! |