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夢小説(その他)
無意識な行動(ソウルイーター ソウル)

※エロい魔武器と博打大好きな女王様職人、可愛いヒロイン希望の方はリターン



「イタタ…流石にやりすぎた」

凝り固まってしまった肩をおさえながら呻けば、隣に座るサクヤがニヤリと笑う。

黒髪の隙間から覗く赤の瞳はこれ以上ないほど楽しそうだ。

「昨日も激しかったからねぇ…アサヒが俺を離してくれないから寝不足だよ。」

「人を勘違いさせるような言動は遠慮してもらいたいわ」

「やだなぁ、早速今夜の相談かい、ハニー。そういう話題は2人きりの時にして欲しいね。」

「あははは、ふざけてると、そのご自慢の赤い瞳をえぐり取るわよ?」

「ずいぶんと怖い愛情表現だね。ベッドの中のキミはとても愛らしいというのに。」

「ねぇ、サクヤ」

「何?」

「楽しい?」

「そりゃあ、もう。俺の発言一つに一喜一憂する連中を見るのはたまらないね。」

クツクツと喉を鳴らすサクヤは、言葉通り楽しそうだ。

「あんた多分ろくな死に方しないわよ。」

呆れたようなアサヒの言葉にサクヤはニタリと笑い爆弾を落とす。

「ご心配なく。俺の死に方は、キミとベッドの中で腹上死と決めているから。」

「マカチョーップ!」

ゴスッ

そんな叫びと共に、サクヤの頭に本が突き刺さる。

その素晴らしい手際に教室のあちこちから控えめな拍手が響いた。

「―――――ってェ」

頭をおさえながら呻くサクヤにマカは続けた。

「何考えてんのよ、この変態ッ!」

「おぼこじゃあるまいし、何考えてんだ!なんて無粋な事聞くなよ。マカ」

「馬鹿!」

2撃目はさらに力を込め振り下ろされる。

「ぎゃっ!……アサヒ、パートナーである俺が攻撃受けてんだぞ。俺の職人として何かないのか?!」

「100%あんたが悪いもの。マカ、気が済むまでボコっていいわよ。」

「OK!」

「うわっ、ちょっとストップ!」

振り上げられた分厚い本にサクヤの顔が引きつる。

ガラガラ

タイミングよく入ってきたシュタインの姿がなければ、マカの本はサクヤの顔面を破壊していたに違いない。

「あ〜…アサヒとサクヤ、死神様が呼んでいるので行ってきなさい。」

教室に入るなり告げられた言葉にマカはじとっとサクヤを見つめ呟く。

「サクヤ、また何かしたの?」

「今回はサクヤじゃなくてアサヒね。」

シュタインはマカの言葉に答えるとアサヒを見る。

「アサヒ、何の件かわかってるでしょう?先日の課外授業の件だよ。正確には…」

「わかってますよ!あなたに見つかったんだから…あぁっ!思い出してもムカつく!せっかくかかったのに、当たる前にやめさせられてさ。」

「アサヒ、やるなとは言わないからさ…もう少しバレないように気をつけろよ。」

呆れたようなサクヤの言葉にアサヒは吐き捨てるように答えた。

「パチンコぐらいでぎゃあぎゃあと、小せぇヤツ」





「…いや、あのね。アサヒちゃん。一応キミは学生なんだからそういう賭博の類は遠慮して欲しいんだよねぇ。」

「パチンコなんてクレーンゲームと何にも変わりませんよ。ゲーセン行くなとは言わないでしょ?」

「いやいや、もう少し自覚しよう、ね?」

死神様の白い指先が空を向き、「とりあえず、お仕置きって事で☆死神チョップ」

ドゴッ

「―――――っ!いきなり何するんっすか!死神様。今の流れからいって俺関係ないでしょう?!」

サクヤは頭を抑え抗議する。

「アサヒちゃん。サクヤくんを盾に使っちゃいけないよ。」

「はっ…サクヤはあたしの犬ですよ。盾になれただけ本望です。」

「相変わらずの素敵に無敵な女王様ぶりだねぇ。」

「まぁ、武器も武器なんで…」

「まぁ、いいや。次からは気をつけてね。それじゃ、お疲れさ〜ん。」

「いや、謝れ!お前ら2人とも俺に謝れ!!」

サクヤの虚しい主張は誰の耳に入る事なく消える。




「〜ったく、酷い目にあったよ。」

チョップされた頭を撫でながらサクヤは呻く。

「ごめんね。」

本当に思っているのか判断のつかない口調で謝るアサヒにサクヤは笑顔で呟いた。

「…アサヒ、お前が一回やらせてくれれば多分治ると思うんだ。」

「あんたみたいな下手くそお断りよ。もっと上達してから誘いなさい。」

「いや、俺以外では、満足出来ない体にしてやる自信があるぜ?!」

「あんたと遊ぶ暇があるなら、麻雀するわよ。」

「お前らに反省って言葉はないのか?」

「あははは、反省なんてしてたら生きてらんねぇよ。」

「反省?何それ食べれるの?」

ソウルの発言に2人同時にふざけた回答を返す。

「お前らそんな調子だと退学させられるぞ。」

心配そうなソウルの言葉にアサヒとサクヤはニィッと口の端をあげて笑い指を立ててみせる。

「「退学上等」」

2人の澄んだ声が響きわたった。







「なぁ、本当にそう思ってんのか?」

「ソウル、あんた以外としつこいわね。しつこい男は嫌われるわよ?」

アサヒはおどけたように呟く。

「しつこ…それって全ッ然COOLじゃねぇ!」

頭を抱えたソウルにアサヒはニタニタと笑いくるくると指先で鍵を回した。

「…心配しなくてもその程度で死にはしないわ。」

「博打狂いが偉そうに…。博打なんざ身を滅ぼすだけじゃねぇか。馬鹿みてぇ」

「そーなのよねぇ。今月分の家賃突っ込んじゃって…どうやって払おうかしら。」
「典型的なダメ人間だな。お前」

くるくる

アサヒは指先で鍵を回す。

「お前って、嘘つく時それするよな。」

「え?」

「指先で何か回してる時は大抵嘘だ」

「…ふぅん。知らなかったわ」

カチャリと鍵を握り締めアサヒはソウルを見返す。

「以外と人の事見てるのね。COOLだわ」

「…アサヒ、何で何時も本音話さねーの?」

「何でも馬鹿正直に話すほどあんたを信頼してないからよ。」

くるくるくるくる

一定の速度を保って回る鍵。

彼女は、自分が思っている以上に素直だ。

無意識の行動は、アサヒの表情や声よりもずっと明確に本音を告げる。

何かを回す時は嘘

髪に触れる時は緊張

口の右端をあげて笑う時は強がり

そして、

「それにあたしは、1人が好きなのよ。」

ニィッとあがる口元は右端

「…もっとさ、俺を信用しろよ。」

「あんたにパチンコの面白さがわかるようになれば考えるわ」

口元を手で隠してアサヒは笑う。

それは

照れ隠し



 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


初ソウルイーター夢

ジャスティンが書きたかったのに何故かソウルに…

アサヒさんお付き合いありがとうございました。

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あきゅろす。
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