夢小説(その他)
お狐様の言うことにゃ(ZONE-00ギャグ?紺之介)
※紺之介が壊れています。むしろ変態です。観覧注意
「…アサヒ、久しぶりじゃのう」
文字通り青の狐目に懐かしそうな色を乗せ、紺之介は笑う。
「…白狐、いや紺之介か。」
ポツリと名を呼んだ少女は、にこやかな微笑を浮かべたまま続けた。
「あたし、あんたが嫌いなの。失せろ。」
親指を下に向け告げられた言葉は、不釣り合いなくらい冷たい響きを含んでいた。
「むぅ…儂は何かしたかの」
ちびちびと酒を舐めながら呟いた男に一同は肩をすくめる。
「そりゃ、何もなかったらそんな事言わないだろ?」
ぐびりと酒を煽った叢雲は、代表するようにそう答えた。
人懐っこい性格であるアサヒの発言とは思えない言葉だ。よほど怒らせる事をしたに違いない。
ピコピコと耳を動かしている狐は、考え込むような仕草の後呟いた。
「やはり、野外で押し倒したのがまずかったか…」
ゴフッ
口に含んでいた酒を零し、叢雲は男を見つめた。
「…それとも、風呂場で押し倒したのがまずかったのかのう」
「いやいや、ちょっと待て。お前アサヒに何をした!」
実の娘のようにアサヒを可愛がっている叢雲にして見れば聞き流せない発言である。
「む、儂らの睦言に興味があるのか?良い趣味じゃの…」
からかうような狐の言葉に叢雲は顔を染め唸る。
「アサヒが何時までたっても、儂の妻にならぬゆえ…面倒じゃと思ってな。寝室、風呂場、etc.で襲ったのじゃが…あやつまるで生娘のように騒いで逃げ出しての。今に至るというわけじゃ。ほら、言うであろ?嫌よ嫌よも好きのうち…と。」
「…それは、本格的に嫌われてるんじゃ…」
ぼそりと突っ込みをいれた千両は鋭い視線に睨まれた事で口を紡ぐ。
「思うに、あれは照れ隠しじゃな」
クツクツと楽しそうに笑った紺之介に姫はポツリと呟いた。
「痛々しいわね」
「全くじゃ」
杯に自身の姿を映しながら、2人の魔女は呆れたように呟く。
ちらっと他のメンバーに視線をやれば、安吾とホタルが顔を赤らめ縮こまっていた。
彼らには、随分と刺激が強かったらしい…。
「紺之介…ほどほどにせんと怪我をするぞ。」
真夜子の忠告を消すかのようにガラリと開いた襖から、しなやかな体が飛び出す。
「おい、バカ狐。」
そんな発言と共に一同の目の前で、アサヒは紺之介の頭を踏みつけた。
「ふふふ…何か用かの?」
ぐしゃりと畳と口付けを交わした男は、嬉しそうに笑う。
ぐりぐりと足で踏みつけたままアサヒは苛立った声を出す。
「あたしが楽しみにしてたプリン食べわね!バカーっ!」
「あまり美味くなかったがの…」
アサヒに踏みつけられた男は、反省することなく答えた。
「あたしのプリン返せっ!名前書いてるやつは食べないでって何回言えばわかるのよ〜ッ!食べ物の恨みは恐ろしいんだからッ!あんたなんか大ッ嫌い」
ぐりぐりと踏み続けるアサヒと、どこか幸せそうに見える紺之介…。
2人の姿を何度も交互に見てから、叢雲は呟いた。
「アサヒ…お前が紺之介を嫌いな理由ってそれか?」
「…当たり前じゃないですか!?この前は、アイス、その前はコーヒーゼリー、シュークリームにわらび餅に…」
ブツブツと食べ物の名前を呟くアサヒに安吾が思わず突っ込みを入れた。
「…いや、アサヒ!そこじゃないやろ」
「…チョコレートにみたらしだんご…え?何が??」
「いや、そのっ…」
澄んだ瞳を向けられ安吾は思わず言いよどむ。
すかさず続けたのは弁天だ。
「紺之介がお前を押し倒したって言ってたけど…」
その言葉を聞くなりアサヒの足に力がこもる。
「…寝言は布団の中で言え!」
「照れるな。照れるな…む、もしや誘っておるのか?まだ日も高いというのに、なかなか大胆じゃの…」
「そりゃ、女郎蜘蛛ですから…って違ーう!!喰い殺すぞ。アホ狐!」
「どちらかと言えば、儂がお主を食うことになると思うがのう。」
「…蜘蛛って消化液を獲物に注入して液状にして啜るのよ?あんたの空っぽな頭がますます軽くなるでしょうね。」
にたりと笑うアサヒの口から鋭い牙が覗く。
その言葉に紺之介は儚げな微笑を浮かべた。
「アサヒ…」
「な、何?!」
名を呼ばれドキリとする。
綺麗な顔と声が羨ましいと思う。
女郎蜘蛛であるあたしは、本来男である彼らを惑わし食らう化け物だ。
しかし、こんなに綺麗な姿を持つ男は、あたしなんかに惑わされたりしないのだろう。
まぁ、食べたいとは思わないが。
そんな事を考えながら男を見れば真剣な眼差しと目があう。
「アサヒ、随分色気のないパンチラじゃの。」
「……………は?」
すすっと紺之介の視線を辿りアサヒは顔を朱に染めた。
「くたばれッこんのエロ狐ッ!」
アサヒの鋭い声が響きわたった。
アサヒよ…言うであろ?
好きな相手ほど苛めたいと…そなたが素直に儂の嫁になればよいのじゃ。
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
アンケートで咲兎さんに頂いた希望
ゴビメンバーでギャグ夢
結果
紺之介変態夢
ギャグ夢を目指したら紺之介が変態になった次第です。はい…むしろギャグ夢じゃないですね。
すみませんでした。
こんなサイトですが、咲兎さんまたアンケートに参加いただけたら嬉しいです。
アサヒさんお付き合いありがとうございました。
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