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◆見てみて!(黒鴉×ネコ娘)


「鬼太郎、見てみて!今日のバイトの制服っ」

「ごめん、ネコ娘。ちょっと用事が入っちゃってそれどころじゃないんだ」

「…そっか。ねぇ、私に出来る事ある?」

「大丈夫だよ、ネコ娘はここで待っててくれ。すぐ片付けてくる」

「気を、付けてね」

「あぁ」


そう言った後、鬼太郎はさっさとどこかへ行ってしまった。
はぁ…
今日のこの服装、もっとちゃんと見て欲しいのになぁ。
メイドカフェの制服、可愛いって言って欲しかった。


「もう、鬼太郎は無神経すぎるのよ」


ヒラヒラのドレス
いつもより大きめのピンクのリボン
赤い靴にお化粧までしたっていうのに。

ふと、一陣の風が吹いて私のドレスをふわりと浮かせ踊らせる。

「にゃっ!?」

「失礼、こちらに鬼太郎さんが…」

「く、黒鴉さん?」

「ネコ娘殿!?その服装は一体…!?」


風と共にやってきたのは黒鴉さん。
黒い翼がとっても素敵。
現れるなり私の服装に気付いてくれるなんてちょっと嬉しい。

「鬼太郎ならさっき依頼が来たみたいでバタバタしてましたけど。あ、後この服は今日のバイトの制服なんです」

「そ、そうでしたか。それでしたらまた別の機会に参ります。…制服、ですか。可愛らしいですね」

「あ、ありがとうございます。私も気に入ってるんです」

「ネコ娘殿の可憐さが一層増してますよ」

「そんな、褒めすぎですよ黒鴉さん」

「いえ、本当に可憐で可愛らしい…」

「黒鴉さん?」

暫く私の姿を眺めた後ハッと気付いたように我に返る黒鴉さん。
コホンと咳払い一つして、彼はきびすをかえした。


「失礼しました。…では私はこの辺でおいとま致します。鬼太郎殿によろしくお伝え下さい」

「はい!また今度来たときはゆっくりしていって下さいね」

「有難うございます。それでは」

また風と共に去る黒鴉さん。
鬼太郎にもあんな風に私をちゃんと見てもらいたい。

「もっと修行しないとね」

自分に気合いを入れる為に小さく呟く。

負けないんだから!


+++++++++++

黒鴉×ネコ娘も大好き!
控え目なキャラは書きにくい←
しかし好きなのに黒鴉さんが描きにくくて絵が描けないorz
練習するか…

2008.9.21.


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