ターコ。それはいの?
いのに捉まって約1時間半。
私が口を開かないからなんだけど…。
「名前早く話しなさいよ。協力してあげるって言ってるでしょ」
「…いのに話したら、皆に伝わる」
「なっ…!」
固まったいのを横目におつかいの途中だと席を立つ。
お邪魔しました、と声を掛け綺麗な花が沢山並ぶお店を出た。
あー…、いのが着いて来てる。
「…いの、話すからさコソコソ止めて。なんか気持ち悪いよ」
「あんたレディーに向かって気持ち悪いだなんてよく言「ごめんね」
「…いいわ、許してあげる」
めんどくさい。
家に帰って遅くなってしまったことを謝りいのと近くの公園に来た。
それから自分が思っていることをそのまま伝えた。
…ざっとここまでが3週間前(ぐらい)。
で私は今、再び同じような状況に陥りいのと2人で公園にいる。
いのの綺麗な顔がで、と真顔になるのを見て風で小さく揺れるブランコに座った。
これからどうしようと思ってるの、そう聞いてくるいのを見てシカマルを避けてるのはあんたのせいだと言いたくなった。
「成り行き」
「あんたね、シカマルみたいに無気力だからいけないのよ。そんなんだと誰かにシカマル持って行かれちゃうわよ!例えば……私とかね」
「無いと思う、いのがシカマル好きとか。もしそうだとしたら私の悩みをわざわざ聞くはずないし。それにサスケが好きなの分かってるし。うん、あり得ないね」
「…名前、すごいじゃない」
「そー?」
いのみたいな別嬪さんに好きとか言われたらいちころだろうな。
「ねぇ、シカマルのこと好きだって気付いてよかったと思う?」
「…悪くはないよ」
「どう言うこと?」
「んー、私とシカマルはお友達ね。シカマルに彼女が出来ました。それに伴い私はシカマルが好きだって事に気付きました。…だとしたら今よりもっと辛いし苦しい筈だよ」
「…そうね。私って名前にとってお節介?」
「そんなことないよ。いのには何かと助けてもらってる」
「…よかった」
一瞬だった。
いのはそう言って綺麗に笑った後に
「シカマルー!!」
公園の出入り口の所をたまたま通り掛かったであろう彼の名前を叫んだ。
ターコ。それはいの?
(なにやってんのよ、いの!)
(つい叫んじゃった)
(なんだ、いのじゃねーか。
……久しぶりだな、名前)
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