ターコ。それは帰宅後の自分
帰ってから学校に電話をした。
大抵、職員室にいないと言われているカカシ先生が出たことにびっくりした。
部屋着に着替えてリビングのソファーに寝転び携帯を手に取った。
忘れないうちにさっきの子にメールしておこう。
さっきはぶつかって
本当にごめんね。
これを機に仲良くしよう\^^/
2Cの名前★!
簡単な文を送った。
休憩時間にいのから電話がかかってきたけど出る気にはなれずスルーした。
なんかもう、学校行きたくないや。
顔見たくない気もするしそうでもない気もする。
サイも、………シカマルも。
シカマルじゃなくてサイを好きになったらよかった。
そうだとしたらこんなに泣くことも無かったと思う。
そばにいたい。
どんな形でもいいからシカマルのそばにいたい。
彼女じゃなくていい。
友達でいいから、そばにいたい。
皆で休憩時間に話したり、たまに遊んだり、お菓子を食べながら勉強したり……。
ぎくしゃくする前に戻ってしまえ。
もう一度携帯を手に取れば新着メール11件
10件はいのからのメールだった。
心配していると言うメールがあれば、学校終わったらすぐに家に来ると言うメールがあった。
そして残りの1件はさっきメールを送ったあの子からだった。
こんにちは。
こちらこそさっきは
すみませんでした!!
1年A組のコナツっていいます。
先輩は全然悪くないです。
私が走ってたのがいけなかったので…;
お詫びとして奢ります。
好きなもの言ってくださいね☆
絵文字も顔文字も一つも無くて記号のみのメールだった。
そうか、あの子はコナツちゃんと言うのか。
名前も容姿も可愛いなんてずるいよ。
私なんてそこらにいる顔だ。
遺伝子が悪いよ、遺伝子。
コナツちゃんに返信せずにそのまま寝た。
起きたのは家のチャイムが鳴ってからだった。
ターコ。それは帰宅後の自分
(……いの来た)
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