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◇夜空に謳う◇
prologue
◇side:S◇
夜空の様に吸い込まれそうな深い漆黒の瞳…
星のように瞬く彼奴の髪の色…
俺は忘れた事なんて無かった─…。
「う…そ、だろ」
目の前の現実から目を背けたかった。
心臓を鷲掴みにされた気分に、背中に冷や汗が伝い落ちる。
まるで守られているかの様に、数人の男達の中心に『ソイツ』は居た。
「、佐野、っ…なのか…?」
「……」
強張る俺に相反して、アイツは
『あの時』と同じ笑みを浮かべた──。
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