小説

船を東北東に走らせてから、30分が経過した
しかし、何だか雲行きが怪しくなってきた

アルス「何だ?雨降りそうだ」

モコモコ「あぁ、こりゃ降るな」

テラ「うむ、これは嵐になるかもしれんけんのう」

アルス・モコモコ「あ、嵐!?」

テラ「どこか、近くに島があるかいのう」

っとテラが言い、アルス達は周りを見渡した

アルス「ないなぁ」

モコモコ「だな」

テラ「………。」

そうこうしている内に、雲行きがさらに怪しくなってきた

アルス「ますます、怪しくなってきたなぁ」

モコモコ「あぁ、こりゃヤバいな」

そして―
ポツ…ポツ、ポツポツ…ザー

雨が降り出し、波もかなり荒れ始めた

アルス「みんな、しっかり掴まっているんだ」

モコモコ「あぁ」

テラ「うむ」

そして、嵐の中 走ること、10分が経過した
舵もきかず、嵐はますます勢いを増しだした

アルス「これは、てんぷくも時間の問題だ」

アルスは慌ただしく言った

モコモコ「あぁ、これはかなり危険だな」

テラ「かなり危険じゃ」

アルス「テラ、何とかならないか」

テラ「残念じゃが、これは無理じゃ」

モコモコ「俺らの人生これで、終わりか」

アルス「何言ってる、モコモコ」

テラ「そうじゃ」

モコモコ「だってよ、この嵐じゃ助からないだろ」

そうしている間にも、船にどんどん海水が入ってきている

そして、大波がアルス達が乗っている船に襲いかかってきた

アルス・モコモコ「うわ〜〜」

テラ「何じゃと」

「ぐわっ!!」

アルス達は大波にのまれしまった

そして―

「…ス、…ルス、アルス」

っとアルスを呼ぶ声が

アルス「うっ、はぁっはぁっ…、ここは?」

モコモコ「アルス無事だったか」

アルスは、目が覚めるとさっきの嵐が嘘かのように去っていた

アルス「無事?ここは天国かモコモコ」

モコモコ「何言ってるんだよアルス、地上に決まっているだろ」

アルス「えっ、じゃ俺たち生きているのか」

モコモコ「あぁ」

アルス「良かった、ん!?テラはどおしたんだモコモコ」

アルスは辺りを見渡すが、テラの姿はなかった

モコモコ「テラは、別の所に流されたかもしれない」

アルス「えっ、そんな、じゃ助かったのは俺たちだけ」

モコモコ「あぁ」

アルス「そうか、テラならきっと無事だ」

モコモコ「そうだな、無事だろう」

アルス「テラ、無事でいてくれ」

アルスは海に向かって大声で言った

アルス「よし、無事でいてくれ
と言うよりかここは何処?」

アルス達は、名も分からぬ島に流されたようだ

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あきゅろす。
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