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57 消えてしまいたい


スザクはまったくいつまで経っても子供のまま成長していないのだと、つくづく思うことがある。
変に正義感が強く、子供じみた笑みを浮かべ、どこから出てきたんだという言葉を発し、周りを一瞬驚かせてしまうこともしばしばだ。
スザクは一つのものが目に入るとそのまわりのものが見えなくなる傾向にあるらしい。
そして恥じらいもなくいつも学校で、生徒会で、…家で、でかい声で「ルルーシュー!」と呼んだりするものだから、さすがの冷静で無表情のルルーシュもどうするものかと頭を抱え、悩んでしまうのだ。

正直言って呼ばれるこっちは恥ずかしいのだ。
本人は全く意識はしていないみたいだが、周りを見てみると本当に気まずい。

そして今日も、久々に学校に来たスザクが放課後、軽やかに走りながらルルーシュを追いかけてきた。
遠くから聞こえるスザクの声。 徐々に、徐々に大きくなるその声に、ルルーシュは他人のふりとばかりに
全力で無視しながら早足で自宅へ向かった。

「ルルーシュ!」

しかしその数秒後には彼に追いつかれてしまった。おそらくかなりの距離を走ったであろうスザクは、けれど息ひとつ切らせず何事もなかったかのように、歩くルルーシュの横に付いた。

「ちょっとルルーシュ!何で無視!?」
「馬鹿か。あんな大声で俺の名前を呼びやがって。振り向くわけがないだろう」

そう言ってやると、あきらかに不機嫌なルルーシュを見てスザクは首をかしげた。

「どうして?」

ルルーシュは瞬間的に頭に血が上るのを感じた。本当ならここで一発彼を殴ってしまいたい。
だが、彼の反射神経ならその行為も無駄に終わるだろう。冷静に状況を見据え、ルルーシュはさらに早足で歩き始めた。

「それこそお前、そんな目立つ行為していいと思っているのか?出る杭は打たれるぞ」
「出る杭って…。僕はただルルーシュの名前を呼んだだけじゃないか」
「わかってないな」

ルルーシュは小さく息を吐いた。溜息とまではいかないような呼吸だ。

「ところで、ね、ルルーシュ。今日君の家に行っていい?」
「は?」

ここでルルーシュはスザクの目を始めて見た。
スザクはいつものあの憎たらしい笑みを浮かべていた。

「別に、構わないが…」
「やった!いや、久々に明日学校も仕事もないからさ。たまにはルルーシュと一緒に過ごしたいかなって」
「…おい……」

その言葉が意味するものをダイレクトに受け止め、ルルーシュは今度は大きな溜息が吐きたくなった。
こっちが驚いて赤面する言葉を平気で口にするスザク。 
そんな彼を無神経と言うべきかは、わからない。
けれどただ、その仕草や言葉遣いが変に幼いので、下手ないやらしさがなく、ルルーシュは怒る気がしなくなるのだ。
それをスザクに対しての甘さだと言うのかも、わからない。

でも、彼の無邪気な言葉に少し胸が跳ねてしまうのは、ルルーシュの純粋な弱さであることは、確かだ。





「…し、失礼します」

そう言って、スザクはベットの上で正座をしながらルルーシュに触れた。
膝立ちの、タンクトップ姿のルルーシュの腰に腕を絡め、布越しに浮き上がった鎖骨に小さく口付けた。
ルルーシュは静かに情交の始まりを感じながら、スザクのくせのある髪に指を絡ませた。

「ん…」

ほんの少し鎖骨に口付け、さらに舌を這わせられ、ルルーシュの身体に一瞬にして熱が走る。
スザクはそのまま首筋、耳の裏に舌を這わせ、一通り舐め終わるとゆっくりとルルーシュをベットに押し倒した。

「あ、…」

薄暗い部屋に静かにスザクの眼が光っている。 余裕のない、欲情した雄の瞳だった。
ルルーシュはその翠を見て、すぐに目をそらした。 

「ルルーシュ…?」

この男の瞳はずるい。 くりくりと無駄に大きいから、まるで宝石がそこにはめ込まれたかのように美しく輝くのだ。
見ていられない。 その瞳を見てしまうと
…独占したいと思ってしまうから。

「な、んでもない…、続けろよ…っ」

顔を赤くしたルルーシュはとても可愛かった。
嬉しくなったスザクはにっこりと笑って、赤くなった頬に音を立てて口付けた。

「うん。わかってる」

そう言ってルルーシュをなだめると、今度は彼のの黒いタンクトップをたくし上げ、そして露わになった白い胸に浮かぶ小さな突起に舌と指を這わせた。

「あ、ぁ…」

与えられた純粋な快楽にルルーシュは身体を跳ねさせた。

スザクの舌が、指が触れるたび小さく痙攣を起こしたようにぴくぴくと震えてしまう。
紅潮した顔を見られるのが恥ずかしくて、悔しくて、ルルーシュは手の甲を顔に押し付けた。
白いルルーシュの細い掌は、けれど顔全体は隠せず、薄く濡れた頬と、綺麗な紅色の唇を垣間見せた。
欲情したルルーシュの唇は朱に染まり、飲み込みきれない唾液でぬらぬらと光っていた。
薄暗い部屋の中、月明かりがルルーシュの唾液を反射して淫らな光景を映し出していた。

「きもち、いい…?」

しつこく乳頭を舌で攻めながら、上目遣いでスザクはルルーシュに問うた。
その声色は些か不安を含んでいた。
ルルーシュは己の掌のせいで顔を見ることはしないが、すぐそこにある翠の宝石を想像して、背筋に走る冷ややかな熱を感じた。

「いう、な、馬鹿…が……」

朱色の唇が光りながら、けれどその色には似つかわしくない罵声を発する。
そのギャップがあまりに美しすぎて、スザクは無意識に唾液を飲み干した。

「ここ…も、ね…」

少し怒った様子のルルーシュにスザクも流石に焦って、ふと突起から顔を上げた。
突起から伸びる唾液の糸は一瞬月明かりに輝いて切れた。
けれどそんなことを気にしている余裕はなく、焦る心をどうにか抑えて、ゆっくりとルルーシュのズボンのチャックを下ろした。
そのままずるずると脱がした。
そして細く綺麗な脚が露になると、思わずその中間にある膝に口付けた。
ちゅ、と小さな音を立てて吸われた膝から走った快楽は、一層ルルーシュを高めた。
素直に脚を震わすルルーシュ。 その反応が嬉しくて、今度は膝頭に軽く噛み付いた。

「ぅ…っ」

ルルーシュは大きく身体を震わせて、脚を動かそうとした。
けれどスザクの馬鹿強い力はそれを許さず、がっしりと掴んでしつこく膝に痕を付けた。

「く…ぁ、あ…っ。やめ…ろ…バカスザク!!」

かぶりを振りながら脚を戒められたルルーシュはスザクに懇願した。
横目でスザクはそれを見、抑えきれない欲がどくどくと疼くのを感じた。既に理性なんて飛んでいた。

「えいっ」
「あぁ……っ!」

スザクは最後に止めとばかりに膝頭に強く歯を立てた。その刺激にルルーシュは一際大きく啼いた。
眼を瞑り、その声を聞きながらでこぼこに歯型が付いた膝をいとおしく舐めると、漸く脚を開放し、ベットにおろした。
そして、ふとスザクは未だ触っていないルルーシュの性器を見た。

「……あれ?」

スザクは気づき、ルルーシュに声をかけようとした。だがその試みは突然失敗に終わることとなる。

「この…馬鹿が!!!」

瞬く間に視界が真っ白に変わったと思いきや、それはすぐに晴れた。
鼻からじんと痛みが走る。 どうやら枕を投げつけられたらしい。
けれどスザクはその痛みにめげずに言葉を続けた。 やはりこういう時でもスザクは周りが見えていない。

「…え?まさかこれだけでルルーシュ…イ…」
「言うな!!く…っ!」

ルルーシュは精一杯声を出し、スザクを止めた。 本当は声を出すことさえも恥ずかしい。
屈辱という屈辱が体中を這い回る。 
今今度は両手で顔を隠してしまい、スザクの表情はわからない。けれど、いつものあの憎たらしい笑顔を
浮かべているのを想像し、屈辱感はさらに増した。

一方スザクはこれ以上ない悦びを感じた。どくどくと高鳴る己の心臓の音が聞こえるほどだ。
そしてその悦びは直接欲情へと結びつくこととなった。 軽い絶頂を向かえ、脱力しているルルーシュを見て、きゅ、と唇をかみ締め、一瞬の後、勢いよく彼に圧し掛かかり、口付けを交わした。

「ん…っ!」

欲にまかせ、唇を荒々しく交差させる。間もなくスザクの舌が口内に割り込み、肉が唾液にまみれ、擦れ合う音はより一層卑猥になった。
息ができなくて苦しいキスだったが、永遠に続いてしまうかのような錯覚さえ覚えるほど激しくスザクはルルーシュを貪った。

「ん…ルルーシュ…っ、可愛い…ん、ふ、だいすき……っ」

互いに息が苦しくなりスザクが唇を離しても、彼は愛の言葉を囁きながら、ルルーシュのいたるところにキスをし続けた。
彼はまた泣きそうな声で、けれど必死にルルーシュに訴えかけるように唇で彼を愛撫した。

「言、うな……」

愛を感じるキスは嬉しいが、吐く言葉は一つ一つが恥ずかしい。
ルルーシュはそれを止めようと手でスザクの顔を押しのけようとするが、力の入らない腕では意味がなかった。
スザクはそのまましばらく戯れ、ある時ルルーシュの顔から頭を上げた。
ルルーシュはほっとすると同時に、じわじわとある感覚が心を蝕むのを感じた。
 
悔しいが、次の快楽を貪欲に欲してしまったのだ。

「フン…スザク。随分と余裕があるみたいじゃないか」
「え!?そ、そんなことないって…」
「そんな温い事してないで、さっさとしろよ」
「ええ!? いや…あの、ルル?」
「俺はそんなことじゃ満足しないぞ」
「………ハイ」

ルルーシュはにたりと笑ってスザクにキスをした。
素直に喜んでしまったスザクは、この行為がルルーシュの精一杯の照れ隠しだということを、やっぱりわかってはいなかった。




最初、触れるだけだったキスは、どんどん激しいものへと変わっていった。
しかし、今回はスザクではなく、積極的にルルーシュから舌を絡めていた。
唾液で濡れた熱い舌がスザクの口内を弄り、時には歯列をなぞる。
スザクも珍しく積極的なルルーシュの舌の動きに答え、自らかも絡ませようとした。

「んむっ……っ!」

けれどその瞬間、寝そべっていたルルーシュがいきなりスザクの頭を両手で掴み、キスをしたまま強引に引き寄せた。
歯と歯がカツン、とぶつかり、ルルーシュの舌が一気にスザクの喉の奥まで挿し入れられた。
本能的に咳き込もうとしたが、驚くほど唇は密着し、それも叶わなかった。
ルルーシュは大きく口を開け、ゆっくりとした動作でスザクの上唇を舐め始めた。
くちゅ、と卑猥な音を立てながら、ねっとりと濃厚な舌がスザクの唇を濡らす。
やがてルルーシュの舌が一通りスザクの唇を濡らすと、名残惜しそうにゆっくりと少しだけ唇を離した。

「ふはっ…」

さすがに息苦しくなったのか、ルルーシュもスザクとともに大きく息を吸い込んだ。
けれど未だ唇と唇は数センチしか離れておらず、まるで二人で酸素を分け合ったみたいだとぼんやりとスザクは考えた。

しかし、息がある程度落ち着いてくると、今度は息をするのも忘れてしまうほど、目の前の紫に釘付けになってしまった。
ルルーシュの美しい紫の瞳は欲情に濡れ、いつもより濃い色になっていた。
その瞳に捕われた瞬間、スザクはどくん、と胸が跳ねるのを感じた。
衝動的な本能は、脳までもをくらくらさせた。

「ルルーシュ…どうしたの?」

いつも以上に積極的で…綺麗なルルーシュを見て、スザクは思わずそう問うた。
その声は欲情で低く掠れていた。

「スザク…っ」

ルルーシュを抱きたい。
その濡れた唇を噛み締めるように口付けたい。貪るように抱きたい。
獣のような本能はスザクの頑固な理性を崩しそうになる。
理性でいかにルルーシュを愛そうにも、その愛は本能的な性欲で打ち負けてしまう。
ルルーシュは友達であり、最愛の恋人だ。 失いたくないし、壊したくない。
優しくしたい、愛したい。 心で、そして身体で。

「ルルーシュ……」

けれど、ルルーシュにはいつも無理をさせてしまっている。
制御のできない身体は貪欲にルルーシュを求め、抑えても抑えても、その欲は止まる事を知らない。
もう止めて、終わりにしろ、と言われると余計に抱きたいと、身体が疼いてしまう。

「お前も…もう、限界だろう…?」
「え……」

だから、ルルーシュにはそんなこと言ってほしくない。
自分はルルーシュに無理させてしまっているのだから。
けれど、怖じ気づいているスザクを楽しむように笑うルルーシュはこの上なく美しかった。

「また…手加減できない…よ?」

どくん、どくんと脈打つ心臓がうるさい。
この音がルルーシュに聞こえてしまったらどうしようかと思う。

スザクはルルーシュにそう告げた後、間近に会ったルルーシュの唇に軽く口付けをした。
触れるだけ、一瞬のバードキス。
激しい口付けの後の優しい口付けに、ルルーシュの瞳は一瞬とろん、と蕩けた。
うつろな瞳にはスザクだけを映している。

「ああ…」

了承の声はもはやスザクには届かなかった。 次の瞬間にはまたルルーシュの唇を味わっていた。
触れた唇は熱くて、熱くて…熱くて。
スザクはまた少しだけ、泣きそうになった。







「ごめん…っ」

そう言いながらスザクはゆっくりと高ぶった性器を挿入し始めた。
火傷してしまいそうな熱さのルルーシュの後腔は、歓喜するようにその粘膜を収縮させた。

「あ、あ、…ああ…っ」

奥に進んでいく度に高まるルルーシュの嬌声。 首を仰け反らせて快楽に溺れるルルーシュは色香に満ちていた。

「ふ…ぁ…っ、ルル……っ!」

搾り出されるような激しい締め付けに、思わずスザクも声を上げた。
脳は真っ当に機能せず、ただただルルーシュの事だけでいっぱいになった。
ゆっくり時間をかけて最奥に性器がたどり着くと、スザクはルルーシュの唇に貪りついた。
歯がぶつかるのももはや気にしない。 欲と欲が絡み合う濃厚な口付け。

「ふ…ん、…ぁ…っ」

キスをしながらスザクは小刻みに腰を動かした。
ぐちゅぐちゅ、と結合部から響く卑猥な水音がルルーシュの脳を直接刺激する。

「ぁ…ひ…っ…んぅ」

声を上げようにも、唇が合わさっている所為でできない。もどかしさと熱がルルーシュを翻弄していた。
もどかしさの所為なのか、きゅうきゅうと割と早い速度で等圧的にスザクの性器は圧迫され、その快楽は壮絶なものとなり、スザクを襲った。
理性もなにもかも飛びそうになる。
そして内壁に誘われるがまま、スザクはルルーシュから唇を離し、そのまま首筋に顔をうずめ、
ルルーシュを強く抱きしめた。

「ああー……っ!」

正常位で交わる二人が強く密着した所為でスザクの性器はさらにルルーシュの胎内に押し込まれた。
いつもよりずっと奥深いところでの交わりに、ルルーシュはさらに甲高く嬌声を上げた。
けれどスザクは挿入を止めようとはせず、ぎちぎちと音を立てながら性器を進め、より奥深く交わろうとした。
いっそ、身体全体が突き刺されてしまうかのような強烈な刺激。
ルルーシュはただスザクの背中に手を回し、同じく抱きしめ返すことしかできなかった。

「ああ…あ…、ぃ…っ、ふ、かい…っ!スザク…っ!! や…、それ以上は…も…っ!」

もうこれ以上入らないと懇願するも、スザクは止めなかった。
やがて腰と腰は密着し、接合部からは絶えずルルーシュがスザクを締め付ける僅かな水音が響いた。

「や…、スザ…」

抱きしめられたままのルルーシュはどうにもできず、ただ身体を震わせた。
二人の腹の間で擦られた性器ははしたなく蜜をこぼし、ぴくぴくと震えながら絶頂を待っている。

「動く…よ…」

スザクにそう告げられ、ルルーシュは一瞬びくりと身体を跳ねさせた。
正直、まだ身体がスザクの性器に順応していなかったのだ。
しかし、快楽に従順な身体は、目の前にある快楽だけには逆らえない。
一瞬の迷いと共にルルーシュは次にくるものを受け止める決意を固めた。

そんなルルーシュを見てスザクは、きつく抱きしめていたルルーシュから離れ、上半身を少し起こすと、
肘をベットにつき、両手をルルーシュの手に絡めた。
指と指の間を縫い、5本の指でしっかりと手を繋ぐ。 ルルーシュも思わず握り返した。

手から、そして身体の内部から伝わる相手の熱。
体温を分け合うかのようなこの行為に、二人は既に酔っていた。

手をつなぎながら、スザクは少しずつ律動を開始した。
ルルーシュをいたわるかのようにじっくりと。

「ぅ…ぁ…っ、ルルーシュ…締め付けないで…っ」

一度抜き去ろうとした性器を止めておくかのようにルルーシュの腸壁はきつく絡みつき、スザクを離そうとしなかった。
けれどその胎動はルルーシュにはどうすることもできず、ただただ苦しげに顔をしかめるだけだった。
最奥にあった性器が今度はどんどん抜き去られていく。 粘膜を逆撫でられる刺激は激しかった。

「ん…っ!」
「ふぁ…ぁ…あ!」

抜けるぎりぎりまで出された性器は一瞬にして再びルルーシュの胎内に収められた。
一気に這い上がる熱はスザクとルルーシュを絶頂に追い上げる。
やがて律動はリズムを持ち始め、激しく、激しく挿入を繰り返す。
敏感な前立腺を擦られるころには、もう互いに理性など吹き飛んでいた。

「あ、ああっ…!!や…ぁ…、も…っ…スザク……!」
「ルル…!! ふぁ…っ!」

求め、求められるがままに互いに律動する二人。
絶頂はすぐそこに見えていた。

「イく…、ああっ、スザク…だ、せよ…っ、俺の…中…に!」
「うん…っ!出すよ…っ」

そう言ってスザクはルルーシュの前立腺を的確に擦りながら、最奥へ精を放った。
目も眩むような激しい絶頂感。 全身がぴりぴりと痺れてくるようだった。

「ひぁ…ぁあ……っ」

ルルーシュも一瞬遅れて絶頂を迎えた。 ぴゅくぴゅくと大量の精液が溢れ、二人の腹を濡らした。

「ぁ…ぁ…っ」

余韻に震えるルルーシュはぎゅ、とスザクの手を強く握った。しっとりと汗ばむ掌は熱を持っていた。
スザクは、そのままルルーシュの掌を己の口に近づけ、小さく口付けた。

「すき、ルルーシュ…」

泣きそうなその声はルルーシュの耳に届いただろうか。

君を、欲望のままに抱いてしまう僕を、君はどうして受け入れてくれるの…?

好きだよ、愛してるよ、ルルーシュ。



消えてしまいたい、消えて欲しい? こんな僕を許して。






>>「失礼します」ってスザクに言わせたかっただけなの。
なんか初夜風味の二人萌え!

2007.2.7 踏桜
2007.7.7 加筆修正





あきゅろす。
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