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59 インプリティング










ルルーシュは、今宵も黒の騎士団の任務を終え、深夜に帰宅した。
日付は既に変わっている。誰もが深い夢の中にいるような、そんな時間帯。
ナナリーはもちろん寝てしまっているだろうし、咲世子さんもさすがに起きてはいないだろうと踏んで、ルルーシュはクラブハウスの玄関から堂々と家に入った。
誰もいない、しんとした広い屋敷。
その中で一つ、革靴が床を叩く音だけが木霊した。

ルルーシュは一目散に自分の部屋へ向かった。
とりあえず誰かに気づかれる前に手に持っている大きな鞄を隠さなければいけない。
この中身は今、絶対世には明かされてはいけないゼロの衣装の全てが入っているのだ。

人の気配を探りながら、ルルーシュは慎重かつ素早く部屋を目指した。
と、部屋の前の廊下に差し掛かったとき、ルルーシュは、己の部屋の明かりがついていることに気づいた。
ドアの隙間から漏れている、一筋の光り。
その光景を見てルルーシュは、明らかに不機嫌な表情を浮かべた。
端正な顔を歪ませ、そして手にしていた鞄の肩ひもをぎりぎりと握りしめる。
この時間に、自分の部屋にいて堂々と明かりを照らしている奴は一人しかいない。

ルルーシュは不機嫌な表情のまま、足早に部屋へと向かい、自動開閉の扉を開いた。

「おかえり、ルルーシュ」

暗闇に慣れた目は突然侵入してきた光りを拒絶するかのように瞼を下ろした。
そんな些細な生理現象すら、今のルルーシュには相当なストレスとなって襲いかかった。

「C.C.、部屋の電気は消せと言っただろう」
「今日は意外と早かったんだな、ルルーシュ」

本来ルルーシュのものである広いベットは、今無防備な姿を晒している一人の女によって支配されていた。
相変わらず恥じらいというものがないのかそれとも単にルルーシュを男として意識していないのか、緑色の髪を持つ不思議な少女、C.C.は少し大きめのパジャマを着ただけの姿でこの部屋の主を迎えた。

「おい、人の話を聞け。というか、それ、俺のパジャマ…」
「で?どうだったんだ?正義の味方の活動は」
「お前……、自分の立場をわかっているのか?」

ルルーシュの言葉を一言も聞く様子もなく、C.C.は話を一人で進めた。
その態度に疲労から来る苛立ちが募り、普段は冷静な彼を激昂させた。
だが明らかに怒りを露わにするルルーシュにC.C.はぴくりともせず、
冷たい目線を向けた。

「立場?」
「ああ、ギアスのことはどうあれ、目立つような真似をされてはこっちだって困るのだからな。
だいたいお前は何時だって俺の言うことを…」
「私はお前が目指すもののためにある駒ではない」

ぴしゃりと言い返され、ルルーシュは言葉に詰まった。

「むしろ、お前が私の駒であると思え」
「お前………っ」

C.C.の言葉にはいつもどこか意味深な響きがある。
けれど今のルルーシュにはその意味の深さを考える余裕も、気力もなかったのだ。

思わずルルーシュはC.C.の寝そべるベットにのし掛った。
彼女の身体を跨ぎ、両脇に派手な音を立てて手をついた。
けれどやはりその脅しにも彼女はさっぱり動じず、それがさらにルルーシュを煽っていった。

「どうした?衣一枚の女に跨って」
「馬鹿か。お前など女として見ていない…それより」
「ほぅ、ではお前、これがもし他の女だったら……この先どういう事をするかわかっているのか?」
「…は?C.C.、何を言って………」

だから気づかなかった。否、気づけなかった。
この女の、視線に。

途端、C.C.は小柄の女とは思えないような力と技で、瞬く間にルルーシュの身体を引きはがしたと思いきや、上半身を掴み、さらに下半身には脚を突き出し、身体を反転させた。
あまりにも急な、しかも予想だにしないその動きにルルーシュの身体はいとも簡単に翻弄され、気がつくとベットが激しく軋む音と共に、シーツに縫い付けられていた。

「ぐ…ぁ…っ!」

腹を蹴り上げられ、その不快感に気づいた時には既に遅かった。
ルルーシュはベットに仰向けになり、げほげほと息を吐き出し、咽せた。
咄嗟に手を口に当てようとしたが、しかしそれは叶わなかった。
見ると、先ほどまで眼下にいたC.C.が身体全体に密着するように覆い被さり、手や足をその身体で封じていた。

「フン、お前、ゼロのくせに護身術もままならないのか」

そう言う女C.C.を見ると、背後に部屋の明かりを受け、幼げで妖艶な顔に黒い陰影を作り、悪質な笑みを際だたせていた。
さらに、広がって垂れる黄緑色の長い髪の毛が顔にまとわりついているのがわかった。
瞬時に、ルルーシュはこの体制を立て直さなければと思い立ったが、何故か身体が言うことを聞いてくれない。
おかしい。この女の体重ならば、男の俺が抵抗すれば容易く退かせるはずなのに。と、ぐるぐると思考が
回っていくと同時に、全身に屈辱の炎が宿るのがわかった。

「貴様……!どういうつもりだ」
「どういうつもりも……こういうつもりだよ、ルルーシュ」
「……っ!ぁあ!?」

と、突然ルルーシュの脚を封じていたC.C.の脚が、膝を曲げ、ぐり、と股間を刺激した。
陰茎を押し潰されるようなその痛みに、ルルーシュは全身をびくりと大きく震わせた。
だが、抵抗しようにも上半身も下半身もあり得ない程の力で封じられているため、半ば痛みに跳ねる身体を押さえつけられているような感じになった。

「フン…」
「く……っ…つあぁ!!」

ルルーシュの悲鳴を聞きながら、不適な笑みを浮かべ、さらにしつこく猛攻は続いた。
片方の膝で、服の上から睾丸から陰茎全体を刺激される。
最初は痛みを訴えた身体だったが、徐々にその刺激に別の何かを感じるようになっていった。
自分の意志とは反対にどんどん息が荒くなっていく。
C.C.はその反応を見てにたりと笑い、ひとつ舌なめずりをした後、ルルーシュの耳に顔を寄せ、耳の穴に濡れた舌を差し込みながら囁いた。

「淫、乱」
「ぐ……っ!」

その言葉に全身の血が沸騰するような怒りを覚えた。
ルルーシュは、性器を刺激され、反応を示すという生理的現象に、今は目に涙が滲むほどの屈辱を感じていた。

「どうした?ルルーシュ、気持ちいいんだろう?」

C.C.は尚も膝で前を刺激しながら俺を見下ろして言った。
痛みが勝るような刺激に、しかしルルーシュの性器はしかりと反応を見せていた。

「や、めろ……っ!」

絞り出すように出した声は、たったこれだけのことなのに、低く掠れ、浅く息を続けて吐き出しながら、言葉を紡いだ。

「ホラ、お前、女の膝だけで、こんなに濡らしているぞ……?」
「う……るさ…っ貴様……」
「フフフ…もう、服の上からでもわかるな」
「……っ!やめろと言っている!!C.C.!」

C.C.の言葉に、ルルーシュはついに耐えきれず、咄嗟に己の左目を発動させた。
紫の瞳は紅く染まって光り、中に鳥のような紋章が羽ばたく。
その瞳は確実にC.C.の瞳を捕らえた。
ギアスはどんな人間でも、絶対遵守の力を発揮する。

「…馬鹿が」
「ふ、くぁあぁ……っ!」

しかし返ってきたのは変わらない冷ややかな目線と、身が裂けるかのような激しすぎる刺激。
服の上から膝で性器全体を擦り上げるように刺激され、ルルーシュは目の前を真っ白にして果てた。
急速に追い上げられ、しかしその刺激に追いつかない身体が絶頂へ向け一気に加速し弾けたことで、頭が追いつかず、わけのわからないまま、背をぐん、と反らせてびくびくと激しく身体を痙攣させた。

「だから言ったろう?私にギアスは通じないと」
「ぐっ……あぁ……っ」

ズボンの中で嫌に広がる温かい感触。無理矢理果てさせられたことで意識は朦朧とし、ぐったりと力の入らなくなった身体をルルーシュはベットに預けた。
荒く息をするルルーシュをC.C.は見下ろし、少し身体をずらすと、今度は二の腕を膝で押さえ、俺の腹に身体を跨がせ、馬乗りになった。

「わからせてやるよ、ルルーシュ。お前にとって私がどういう存在であるか……身体でな」

そう言って、着ている大きめのルルーシュのパジャマのボタンをゆっくりと外し始めた。
パジャマの下には何も着ていないのか、するする、と露わになっていくC.C.の白い雪のような肌。
幼い顔には合わない、豊かに実った乳房。引き締まった腰。
明るい部屋でその身体をはっりきりと見ることができ、ルルーシュは思わず顔を反らした。

「ん?何だルルーシュ、お前というものは…口だけで本当にウブなんだな」
「っ、お前…これから何を………っ」
「男のくせに可愛い顔をする……これで枢木スザクも夢中になるわけか」
「なっ………!」

スザクの名前を出されて、俺は瞬間的に顔が熱くなるのを感じた。

「ホラ、お前、これをいつもしゃぶられてるんだろう…?あの男に…」

服を脱いだと思いきや、C.C.は瞬く間にルルーシュのズボンと下着を剥ぎ、ルルーシュの脚の間に顔を埋めた。
そして一度精を吐き出し、萎えてしまった性器を鷲づかみにし、そっと息を吹きかけた後、すっぽりと口内に収めた。
再び急すぎるその刺激に俺は身体を痺れさせ、シーツの波を蹴り上げた。

「ひっ…!ふあ、ぁ!」
「フン、こんなのでは役不足だな…」

不覚にも徐々に硬度を取り戻しつつあるルルーシュの性器を巧みな舌使いで翻弄しながら、C.C.は言葉を漏らした。
だが、既にその屈辱的なその言葉もルルーシュには半分も聞きとれなくなっていた。
熱い口内で亀頭を激しく吸われ、幹を下から手で抜き上げられる。
いつものスザクとは違う、荒々しく、性急な手付きで。

「…なんだ、ちゃんと勃てるじゃないか、ルルーシュ。嫌がるわりには…なぁ?」
「は、なすなぁ…っ」

銜えられながら言葉を発せられることがルルーシュはどうしても苦手だった。
はき出される吐息と、ぴたぴたと当たる舌の感触がどうしても耐えられないのだ。

「これで完全勃起か?…まったく、小さいな…」
「ひ……ぁ…、っー……」

しばらく手乱と口乱を繰り返し、唾液と先走りでどろどろに性器を濡らしたC.C.は、ルルーシュがもう少しで限界に達する所で、僅かな水音を立てながら漸く手放した。
止むことなく浴びせられる屈辱的な言葉はすでに理解の外にあった。
下半身だけ露出された身体はしっとりと汗をかき、意識は朦朧とし、酷い眠気のような感覚に陥った。

「まぁいい。満足は出来なさそうだが……、っ」
「……ーっ!!」

今度は何をするつもりだと、ルルーシュが身体を恐縮させ、身構えた瞬間、今までにない程の熱い、壮絶な刺激が襲いかかった。

「ぅ……あ、ん……っ!」

ぐちゃ、という水音と共に、ルルーシュの性器はC.C.の膣内に飲み込まれていった。
熱い肉洞の中に吸い込まれ、うねるように性器全体を締め付けられるという、今までに感じたことがない快楽に、ルルーシュは目を見開き、咄嗟にそこから抜けだそうと身体を動かした。

「あ……ぁ…あ!C.C.…おま…え…!くっ…」
「馬鹿!ルルーシュ……っ動くんじゃ……っ」

途中まで膣内に収まっていた性器が逆流し、抜け落ちそうになると、C.C.は身体をびくりと震わせ、すぐにまた収めようと一気に腰を沈めた。
仰向けのルルーシュの身体に跨り、C.C.は容易くルルーシュの性器全体を飲み込んだ。

「あ、は……ぁん……っ、ルルー、シュ……ぅ…」

早急に性器を飲み込んでしまったため、C.C.にも負担が大きいのか、少し苦しそうに顔を歪め、長い髪を振り回してその刺激に耐えていた。
一方ルルーシュも、うねうねと動く内壁の動きに翻弄され、目の前がスパークしてしまうかのような刺激を味わっていた。

どちらもしばらくは荒くなった息を整え、身体が順応するのを待ったが、先に動き出したのは、C.C.だった。

「ひぃ……っ……!C.C.…っ!やめ……!」

C.C.はルルーシュの腹に手をつき、自ら律動を開始した。
卑猥な水音と共に、ルルーシュの性器が膣内を往復していく。

「あ、あ……ふ……、ふっ、どう、だ……ルルーシュ……」

C.C.は自らが引き出す快楽に溺れながらも、さらにルルーシュを煽ろうと言葉を発した。

「く……ぁ…っ!やめ……っぁあ…っ」
「ふふ…気持ちが、いいだろう?…その様子じゃ、やはり女は初めてのようだ…なっ……」

C.C.の律動は段々と激しいものへと変わっていき、そして、ルルーシュ自身も、さらなる快楽を求め始め、いつの間にか無意識に自らも腰を動かすようになった。
動くたびにC.C.の陰部からあふれ出る愛液はルルーシュの下半身をどろどろに濡らし、肉と肉がぶつかり合う音をさらに際だたせた。

「あ、ぁ……く、そっ……!」
「ルルーシュ、ホラ、出せ……!私の中に……っ」
「は……!っ…!?」
「いい…から!早、く……はぁ…!ん…」
「まっ…それは…っ、ひ、ぁ、ああっ!」

そしてルルーシュは本能に耐えきれず、C.C.の腰を掴み、律動に勢いをつけ、性器を膣内の最奥にねじ込むと、びくびくと身体を震わせ、絶頂を迎えた。
C.C.は、ルルーシュの熱い迸りを胎内に受け、その熱に酔うように目を閉じ、己の指を陰核に添え、ぎゅ、と摘み上げて性的刺激を得た後、ついに達した。

ルルーシュは日頃の疲労もあり、C.C.が達すると同時にそのまま意識を手放していた。







「まったく…お前の息子は、とんでもない淫乱だぞ?
イったと思ったら、意識飛ばしてぱったり寝ちゃうんだからな…。
ああ、やはり女は初めてだったみたいだぞ? ふふふ…よかったのかこんな私で。
…ああ、そうだ、あの男だ。
とりあえず、これでお前の頼みは聞いたからな。ああ。
……っ、そんなことはない…! まだまだだ、あいつは…!
ふふ、でも最後の方にはよがって自分から腰を動かしていたけどな。
…あいつは大丈夫さ。少し手荒だったが…もう十分わかっただろう。
だからそんなに悲しそうな声を出すな…
…………マリアンヌ」






>>えすしつ嬢もうさいこう!だいすき!
07.6.14 踏桜
07.7.7 修正





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