小咄 寧ろ、苦手な部類 大抵人にはタイプなるものが存在すると思う。 今まで付き合った人を考えたら、何かしらの共通点や近い何かがあるものだ。 だがどうだろう。 今回の恋人は、今までとまったく違うタイプである。 (まぁタイプも何も、性別という根本から間違えているが) これが意味するものとは? さて、なんだろう。 「三橋」 と名前を呼ぶ声に、毎回ときめくなんて 言わずもがなである。 俺は大分恋に溺れている。 それは彼も同じであろう。 (そう信じたいものだ) タイプでない(寧ろ、苦手な部類にはいる)彼に溺れるということは…… そうして出てきた答えが、あまりにも乙女思考でおかしくなった。 いやっロマンチストとほざいてみようか。 「ねぇ阿部くん。 俺、たち……うっ運命の相手なんだね!」 俺の言葉に阿部くんは どこの乙女だっと突っ込んで 優しい微笑みと抱擁をプレゼントしてくれた。 おわり [*前へ][次へ#] [戻る] |