小咄
思考を放棄して、ノロケる
思うところ、阿部くんは何かが欠けている。
簡単に言えば、子どもなのだ。
大人ぶっている子ども。
余裕ぶっていて、実は焦っていたり
自分の意見と違うことに、どう反論していいかわからなかったり(結果手が出る)
変化を求めるくせに、変わることを恐れたり
などなど エトセトラ…
俺はいつも困る。
子どもよりはある理性とプライド
傷つけないよう
傷つけないよう
今日も
周りからみたら理解し難いコミュニケーションをこなしていく。
簡単なようで、存外難しいんだ。
なんて
そこまで考えたところで、後ろから抱きつかれた。
トンっと身を任せたら
よしよしと撫でられる
結局、理屈抜きで
俺は阿部くんを好きだから
うまいこといくんだ。
そう思って幸せそうに頬を緩める大きい子どもに
キスした。
なんてことない、ノロケ話ってだけ。
おわり
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