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notting
Homme qui rit.

独白/ヤンデレ?/










「好きだ」


毎夜毎夜、囁かれる声はもう僕に何の感慨も与えない。

演技すら忘れて、僕の表情が無くなっているのにこの人は気づいていないのだろうか。


「お前だけ。お前しかいらない。」


そう言いながら、僕の気持が冷めていることには、まったく気付かないこの人。

滑稽で皮肉すぎる事実は、僕の頬をかすかに緩めるには十分で。


それだけで

「かわいい、かわいい」

とまるで壊れたCDみたいに繰り返す。


形の良い男らしい唇も
まっすぐ射抜く眼光も
筋の通った鼻梁も
誰もが羨む整った体躯も


すべてが僕に向けられてる。

証拠に僕が少し、顔を曇らせれば立ちまちに自信に満ち溢れた雰囲気は影をひそめて


「愛してる」


をただの音に過ぎない言葉で繋ぎ止めようとする。

自惚れなんてとうにし飽きてしまって興味も失せた。

この人は僕なしでいられない。

愚かな人、かわいそうな人。


貴方はいつ気がつくんだろうか。

僕の愛情が端から存在しなかったという事実に


貴方はどんな顔をするのだろうか。

向けられていると思ったものが、ただ自分の自惚れにすぎないと悟ったら





――その時、僕は初めてこの人を少し愛しいと感じるかもしれない。






end.



◇◆◇◆◇◆◇◆◇

歪んだ執着と愛情、一体どれ程の違いがあるっていうのさ?







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あきゅろす。
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