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小さな頃から(↑で読めない方用)
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「ごめん……明日からまた、唯の友達になるから……無理でも忘れてっ……。」






ベットから起き上がっても尚、言葉を口に出来ずにいる親友……小此木亮(おこのぎりょう)の顔を見る勇気が今は持て無くて……手早く着衣を直した佑樹は逃げ出すように彼の部屋を後にした。


ドアを閉めた途端、自分を呼ぶ声が聞こえたような気がしたのはきっと都合の良い幻聴で、その証拠に玄関を出ても彼は追い掛けて来たりはしない。



―――どうして我慢、出来無かったんだろう……。



家までの短い距離を走って帰り、離れに当たる自分の部屋のベッドへと潜り込むと、思い出したように襲って来た後孔の痛みに織間佑樹(おりまゆうき)は唇を強く噛み締める。


「う……くうぅ……。」


そのまま……嗚咽を噛み殺すように抑えきれない涙を零しながら、佑樹は自分のしてしまった事の愚かさを改めて激しく後悔した。



本当に、取り返しのつかない事をしてしまった……と。





小さな頃から






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