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三周年記念
10



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「あっ……やぁっ、セイ……セイっ」


腕を背後で縛っているから、貴司の体を支えているのは、胸と頭と聖一の掴む太股だけになっていて……舌で内側を愛撫する度、不安定に揺れる姿に劣情を刺激された聖一は片手で彼のペニスを掴んだ。


「ちょっ、待っ…あっ……ふぅっ」


舌を深く挿入し、唾液を中へと送り込むと、伸縮するアナルが窄まり舌をキュウキュウ締め付ける。  
更にペニスを軽く扱くと、質量を増した先端からは滑りを帯びた体液が溢れ、揺れる度、シーツの上にポタポタ垂れて染みを作った。


『考えさせてくれないか?』


貴司がそう返事をするのは想定の範囲内だったけれど、いざ本人の口から聞くと、思った以上にショックを受けた。


頭ではちゃんと分かっている。


一年以上続けた仕事に愛着もきっとあるだろうし、貴司は真面目な性格だから、すぐ決断など出来やしない。


それに、過去に一度、無理矢理会社を辞めさせた事があるだけに、ここは我慢しなければ……と、本心から思っていた。
けど、結局抑えが利かなくて。


一旦我に返った時、話すつもりも無かった過去を貴司に話してしまったが……徐々に冷静になっていく内、貴司の瞳に浮かぶ迷いは、違う何かを含んでいるような気がしてならなくなってきた。


―――勘違いかもしれないけど。


こんな方法しか知らないけれど、貴司の心の中が知りたい。
本気で会社を辞めさせようとは思ってないが、こうでもしないときっと貴司は、奥まで見せてはくれないだろう。


勿論……意識的に隠そうとしてる訳じゃないのは分かっているが、貴司は元々普通であろうとし過ぎてしまうきらいがある。


「セイっ……もっ、やめっ……拡げな……で」


出来るだけ深く挿し込んでから、拡げるように中を舐めると、切な気に喘ぐ貴司の声が甘い余韻を含んで響いた。


「は、あっ……ふぅっ」


一気に舌を抜いた聖一は、肩から貴司の脚を降ろし、うつ伏せに崩れ落ちた体を仰向けにひっくり返す。


「あっ……あっ」


たったそれだけの刺激に貴司は身体をビクビク痙攣させ、射精に至らなかったペニスが天を仰いで健気に揺れた。


「どっちがいい?空っぽになるまで出すか、出さないで何回も達(い)くか……好きな方を選んで良いよ」


「そんな……どっちも……」


「ん?どっちもがいいの?貴司はホント欲張りだね」


「違っ……ああぅっ!」


次の言葉を紡がせないようピアスに指を引っ掛けて引き、力の入らぬ脚を掴んでそれを大きく開かせる。


「いいよ、両方してあげる」


真上から見下ろす形で笑みを浮かべてそう伝えると、泣きそうに顔を歪めた貴司はそれでもゆっくり頷いた。


「セイ……」


好き≠フ形に唇が動き、強張る身体の力を抜こうとしている貴司の姿を見て、目の奥の方がツンとするような感覚に囚われる。


「あっ……」


自身の猛ったペニスを取り出し、ヒクリヒクリと蠢動している貴司のアナルに宛がえば……小さく吐息を漏らした彼が、強請るように腰を揺らした。


「挿(い)入れるよ」


「あっ……あぁ」


ゆっくり腰を進めて行くと背中を反らせて喘ぐ姿に、煽られた聖一は堪らず喉元へと口づける。


「セイっ……ひっ、や……ああぅっ!」


チュウッと強く吸い付きながら一気に奥まで貫けば……貴司の身体が不自然に揺れて胎内(なか)の伸縮が強まった。


「もう達っちゃったの?」


ハアハアと荒い息を繰り返す貴司の顔を覗き込むと、朱色に染まった目尻に涙がうっすら浮かんでいるのが分かる。


「ごめ……俺……」


「我慢、出来なかった?」


零れそうな涙を舌で拭うようにペロリと舐め、それから身体を起こして見ると、貴司の腹の上には精液がベットリと付いていて、拭うように指先で掬えば身体が一気に赤く染まった。


「あ、セイっ……止め……まだっ」


それをペロリと舌で舐めてから律動を始めると……達したばかりで辛いのだろう、不自由な身体を捩って上へ逃げようと動き始めたから、脚を掴む手に力を込めて自分の方へと引き寄せる。



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