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【新説】虹色の鱗【モンスターハンター】
22.
237:◆d2hCxOK7H.
04月07日07時27分15秒 03Ohah8mO

( 'A`)「クー、お前はどう思う?」

川 ゚ -゚)「何がだ…?」

( 'A`)「弟者の失踪、ジョルジュの態度、竜撃隊の動き……俺はこの要素が、実は一本の線で繋がっているような気がするんだ…」


弟者を捜索する為に出かけていた二人は、細道を抜け山の麓まで歩いて来ていた。
山岳地帯の手前でドクオは立ち止まり、クーに自分の考えを述べ始めた。心を許せる者だからこそ、何の気兼も無く、このような話が出来るのであろう。


川 ゚ -゚)「それは…私も薄々感じていた事だ……ジョルジュは竜撃隊の話題になると顔を背け、消極的な意見しか言わなくなる…恐らく過去に何らかの遺恨があるんじゃないかと、私は考えている…」

( 'A`)「…そうか…」

川 ゚ -゚)「正直私にも分からん…ジョルジュや荒巻、ツンやブーンの事もあまりよく分からないからな……過去の経歴とか…」

( 'A`)「調べられない事も無いんだけどな…俺はあいつらを信じたいと思っているし…」


先を歩くドクオと、後ろをついて行くクー。彼等はそれぞれに現状を打破する策を練っていた。それほどにまでバリスタは彼等の大事な場所であり、この島の平和を守る為の力なのだ。

ふとドクオは感じた事の無い感覚に気付いた。背中から胸の辺り、春の陽気に包まれたような温かい感覚。
背後から白い腕が伸びていた。キメの細かい肌が少し紅潮し、それでも尚ドクオの体に体温を伝えようとしている。


川 ゚ -゚)「お前一人で頑張る事はないんだ…ブーンがいる、ツンがいる、兄者や荒巻さんだって……私だっているんだ…」


体を密着させ、そう囁くクーの声はか細く微かに震えているようだった。しかしその表情は慈愛に溢れ、まるで母親のような暖かさと安心感をドクオに与えた。与え続けた。


(*'A`)「ク、クー…ちょ……いきなり何を」

川 ゚ -゚)「…すまない、不器用だからな…こういう行動しか出来ないんだ……皆で…やり遂げよう、最後まで…」


( 'A`)「……ああ」


空に雲は、もう無かった。


238:◆d2hCxOK7H.
04月07日08時02分37秒 03Ohah8mO

( ゚∀゚)「…ドクオ…あとは頼んだぜ…?」


ジョルジュはベースキャンプで遅い夕食をとっていた。時間帯から考えて夜食と捉えた方が良いのかもしれない。
持参した干し肉を火で焙りながら、彼は周りを見渡した。そこにはおびただしい数のモンスターの死骸が転がっている。その全てがイーオスと呼ばれる神経性の毒を持つモンスターである。


( ゚∀゚)「…しかし俺も鈍ったね……もうこんな時間になってるじゃないか…」


懐から取り出した懐中時計を眺め、秒針の動きを目で追う。何かを待っているわけではない。正確には現れるかもしれない『何か』の登場を期待しているのだ。

直後、言葉にならない程の轟音と耳をつんざく低い咆吼が響きわたる。彼のいるベースキャンプはその音源と同じ洞窟にあったため、その叫びをすぐに察知する事が出来た。


( ゚∀゚)「ようやくおでましか……さて、やってみるか…!!」


愛刀『鬼斬破』を握り締め、ジョルジュは鳴き声の主の元へと駆けていった。
それまでおとなしかった他の生物達が一斉に目をさまし、ジョルジュの向かう方向とは逆側に逃げ出していた。何らかの危険を感じとっているのだろう。
蒸せかえるような熱気の中、ジョルジュは更に奥へと足を進ませる。向かう先は火山の空洞、マグマの海が形成されている場所である。

細い道を抜け、この洞窟の中で一番広い空間に到着すると同時に、ジョルジュは目を凝らしある存在を確認しようとしていた。視覚を最大限に利用し、辺りをくまなく探し続ける。

すると灼熱の海、マグマの海に小さな波が出来上がっているのに気付く。
その波は次第に大きさを増し、周りの岩を溶かしながらどんどん成長していく。


( ゚∀゚)「やってやるさ…俺は……迷ってなどいないんだ!!」


それは己の心に言い聞かせる、魔法のようなものだった。

赤い血液のような粘性をもつ液体に大きな水柱のようなものが発生し、火山の主が正体を現す。
その姿は主と呼ぶに相応しく、黒く光る外殻がマグマの海を切り裂き地表に姿を見せた。強固な守りと飛竜の中では一・二を争う怪力の持ち主、グラビモス。そのグラビモスを統率する亜種が今、遂に地上に姿を現した。


( ゚∀゚)「さて…いくぞッ!!」


242:◆d2hCxOK7H.
04月17日14時55分51秒 9P0VARqJ0

( ゚∀゚)「そこだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!」


青白い光を放ちながら、鬼の刃は黒い飛竜に向かって加速していく。止まる事は無い。ただ、目標を定め、目的を果たすだけだった。

鋼鉄の刃は深々とグラビモスの腹部を突き破り、一撃のもとに強硬な外殻を砕ききった。
一瞬の出来事だった。何も理解出来ずに、グラビモスの体に激痛だけが走った。
苦しみの声を上げているグラビモスをよそに、ジョルジュは体勢を立て直すと再び刃を構え飛び出した。むせ返るような熱気の中、顔を歪ませながら一撃、また一撃と喰らわせていく。


( ゚∀゚)「どうだ…やったかよ・・・ッ!?」


その時だった。
ジョルジュの頭の中に何者かが話しかけてきた。
その声には怒りがこもっており、聞く者全てを威圧するかの様だった。うるさく響く耳鳴りの中、その声は問いかける。


「何者だ!!我が縄張りを汚す者は・・・名を名乗れィッ!!!」

( ゚∀゚)「俺はジョルジュ、貴様を倒しに来た!!!」

「どこぞの阿呆と思っていれば…祝福をうけた小僧っ子が何の用だッ!?」


( ゚∀゚)「あんたらに力を貸して貰いたいんだ…ここまで言えば分かるだろ?」

「力づくで『契約』に持ち込もうと言うのか……蛮勇だな、賢い選択とは言えんぞ?」

( ゚∀゚)「それでもッ!!やらなきゃならない時がある…!!」


それだけを言い放ち、ジョルジュは再びグラビモスへと襲い掛かった。
鬼の咆哮が洞窟内に広がり、岩に当たって反響する。空気を削り、地を割り、二匹の鬼は黒い怪物に立ち向かう。
助けなどは無い。それが『契約』する為の条件なのだから。


「ならば見せてもらおう…貴様の蛮勇の行き着く先をッ!!!!」


243:◆d2hCxOK7H.
04月24日15時38分37秒 lGjPGSvi0

グラビモスの甲殻は堅い。恐らく観測されている飛竜の中では、一・ニを争う程強固な物だ。並大抵の攻撃では傷すらつけられないと、ジョルジュも想定していた。
そして彼は考えた結果、ある結論にたどり着いたのだ。

「封印してあった『鬼斬破』の解放」

しかし、ジョルジュは最後までそれを躊躇った。
彼にもそれなりのリスクが発生するからだ。


(;゚∀゚)「うッ・・・ぐぁ・・・・・・!!」


巨大な刀身は持ち主に多大な負担を強いる、いわゆる「諸刃の剣」であった。身体的にそれほど恵まれていないジョルジュの体力を、鬼斬破は容赦無く奪っていく。
更にマグマに囲まれた地形も作用して、ジョルジュは驚くほど疲弊していった。


「・・・その刀は脅威だな、先に粉砕させてもらうぞッ!!!」


鈍重な体を持ち上げ、尻尾による攻撃を敢行する。
尻尾には当たらなかったがその際に生じた風圧によって、ジョルジュは潜り込んでいた足元から弾きだされてしまった。


(;゚∀゚)「こいつ・・・素早い・・・!?」


その瞬間、グラビモスと目が合った。
低い咆哮をあげ、目の前の敵を滅ぼさんとするグラビモスは鋭い眼光でジョルジュを射抜き、威圧する。圧倒的な質量を誇る肉体を徐々に加速させ、砂埃を上げながらただ一点の敵に向かって突進した。
避ける動作を取り損ねたジョルジュは鬼斬破を縦に構え、足を踏ん張った。

凄まじい激突音と衝撃

舞い上げられた岩の破片と大量の砂埃

そのせいでグラビモス自身の視界も塞がれ、熱気に歪む大気の中で佇んでいる。
その時グラビモスの目はある光を捉えた。それは何の変哲も無い、岩の隙間から入り込む月の光。雲間から顔を出す満月の残光だった。
しかしその月光は雲に隠れても褪せることなく、むしろ更に輝きを増している。


「・・・・・・ッ!!?」


腹部に走る激痛。
体中を流れる電流。

鮮血を空気中に撒き散らしながら、グラビモスは雄叫びをあげる。
そして月は哭き、更に光を増していく。


244:◆d2hCxOK7H.
04月24日17時11分00秒 lGjPGSvi0

「貴様、ニンゲンノブンザイデッ!!!」


怒り猛る竜は我を忘れ、暴走を始めた。
周りのありとあらゆる物を巻き込み、狭い洞窟内を暴れまわった。


ジョルジュは岩陰に身を隠し、体を休めていた。
重さ数千キロにも及ぶ巨体の一撃の重み。
体中か悲鳴をあげ、ぎしぎしと嫌な音をたてている。
超重量の一撃を食らったジョルジュは既に戦える状態ではなかった。

それでも彼は立ち向かう。
それはプライドや虚栄の為では無い、友人を守る為、街を守る為の最後の抵抗だった。


(;゚∀゚)「筋肉がイッたか・・・よく保ってくれた・・・・・・」


青く変色する腕を、労わりをもって擦る。
そして言い聞かせる。

あと少し・・・あともう少しだ、と・・・・・・


(;゚∀゚)「ここまで引き寄せたんだ・・・・・・畳みかける!!!」


手元のロープを力一杯に引いた。

炸裂音と共に火柱があがり、グラビモスの肉体を包み込む。
その爆発音が洞窟内を満たし、二人の鼓膜を刺激する。

ジョルジュは前もってこの場所に、ちょうどの場所に罠を仕掛けていた。
樽の中に入った大量の爆薬、可燃性のある昆虫の体液を使用した爆弾。
それをちょうグラビモスの足元に三個設置し、このタイミングをずっと待っていたのだ。

耳鳴りの中、ジョルジュは体勢を崩すグラビモスの姿を見た。
もう、チャンスは残されていない。


(;゚∀゚)「これで・・・・・・ッ、ラストおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッッ!!!!」


自らの声さえ聴こえぬ空間

静寂の中、全てを賭けた一撃を放つ

その音すらも聴こえない


245:◆d2hCxOK7H.
04月24日18時24分41秒 lGjPGSvi0




静寂


ありもしない静けさが包む


手に感覚など無かった


ただ見えるのは


凄惨な光景だけだった



「・・・・・・」


( ゚∀゚)「・・・・・・」


「・・・・・・」


( ゚∀゚)「・・・・・・」



「見事だ・・・お前の力、確かに見届けた・・・」


グラビモスの腕にはジョルジュがもたれかかっている。
最後の一撃、その一撃を放つことなくジョルジュは気を失っていた。
鬼斬破の光は消えうせ、ただの無機質な鉄塊だけがその場に残っていた。

気を失いながらも、ジョルジュは満足そうな笑みを浮かべていた。
成し遂げた、その達成感が彼の胸を満たしていく。


「人間も侮れんな・・・こんな小僧に、こんな力があったとはな・・・・・・」


双方共に満身創痍であった。
砕け散った岩盤の破片が、その凄まじさを物語っている。


(;'A`)「ジョ、ジョルジュ・・・ッ!?」

川 ゚ -゚)「これは一体・・・・・・!!・・・グラビ・・モス!?」


そこにいたのは二人の若者だった。

一人は惨劇の現場に絶句し、一人は既に剣を抜きグラビモスに襲いかからんとしていた。
彼の表情は怒りに震え、今にも斬りかかろうとする程の迫力があった。


(;'A`)「グラビモス・・・一体何をしたぁッ!?」

「・・・『契約』だ・・・己の力を示し、仲間のためにと我に挑んできたのだ。心配するな、命に別状は無いだろう・・・」


(;'A`)「契・・・約?」

川 ゚ -゚)「私たちがしようとしていた事だ・・・飛竜との契約、何故ジョルジュが・・・?」


「言ったはずだ・・・仲間の為だと・・・」


そう言うとグラビモスはジョルジュをドクオに手渡した。
血にまみれ、息も絶え絶えなジョルジュを受け取り、その身の安全を確かめた。
息はある。

だが怪我の状態が芳しくない。
大量の血液を失い、更に全身打撲、一刻を争う状況に違いなかった。


(;'A`)「ジョルジュ・・・・・・早く街に戻るぞ!!」


249:◆d2hCxOK7H.
04月30日23時46分00秒 zzdk4V5BO

目が覚めた時、彼はバリスタ内の自室に居た。
全身傷だらけ、骨が軋み肉が斬り刻まれている感覚。

まどろみの中、彼は誰かの声を聴いた。
薄く消え去りそうな、脆弱な声だった。


「よく…やった、お前は我が主人にふさわしい…」


何故?

問いかける前に声は消えた。
そしてまどろみから開放される。


(;゚∀゚)「は…ッ!?」


( 'A`)「ジョルジュ…!?ようやく目を覚ましたか……心配させやがって…!!」


(;゚∀゚)「ど、ドクオ!!なんでお前が…痛ッ…!!?」


川 ゚ -゚)「…医者が言うには『暫くは絶対安静』だそうだ…まだ縫合していない傷もあるしな」


(;゚∀゚)「クー…お前まで……てかここは、俺の部屋か…?」


目を覚ますと自分のベッドで寝転んでいた。
体中に包帯が巻かれ、氷を入れた袋で患部を冷やされていた。

枕元には鬼斬破が置かれ、ようやく現状を把握した。


(;゚∀゚)「そうか……助けてくれたのか…悪い事しちまったな…」


( 'A`)「気にすんな…こっちも見回りの最中だったからな……礼は見付けてくれたクーに言ってくれ…」

川 ゚ -゚)「…第一発見者は確かドクオだったと記憶しているが…?」

(*'A`)「ば、馬鹿……そ、それは言わなくていいんだよッ!!」


安心したジョルジュはふうっと溜め息をつくと、再びベッドへと飛び込んだ。
暖かい布団の感触が心地好かった。

ふと、手に何か違和感を感じた。

丸い、すべすべした感触、気を失うまでは分からなかった『それ』が確かにあった。


( 'A`)「ああ…そりゃグラビモスからの贈り物だそうだ……信頼の証とか言ってたな……」


よく見ると、それは『獄炎石』のようだった。

獄炎石とは遥か昔、特定の飛竜が胎内に溜めている器官に炎を宿らせるとされていた鉱石だった。
そのお陰でその飛竜は炎を吐き出す事が出来、高温に対しても耐性を得る事が出来るのだ。

しかし昨今では全く採掘される事は無くなり、もはや伝説上でしか存在の認められていない代物だった。


250:◆d2hCxOK7H.
05月01日00時06分45秒 pfOoc2uiO

( 'A`)「…で、なんでお前はあんな所に…しかも俺達に黙って飛竜との『契約』に…?」


( ゚∀゚)「…知られたくなかった…のかもな……普段は冷静沈着な俺が、熱血してるところを見られたくなかっただけかも知れない…」


( 'A`)「…そうか……」


ドクオはそう言うと静かに立ち上がり、ジョルジュの胸ぐらを掴んだ。


(;゚∀゚)「…!!?」


川 ゚ -゚)「…ドクオ…!!」


クーが仲裁する間もなく、鉄拳がジョルジュの頬に繰り出される。
痛々しい音が響き、再びジョルジュの体はベッドへと押し込まれた。


(#)∀゚)「おがぁ…!!!!」


(#'A`)「てめぇ…何ふざけた事言ってんだよ…!!勝手な理屈ばかり並べやがって……」

川 ゚ -゚)「やめろ…ドクオ、抑えるんだ…!!」


(#'A`)「いや勘弁ならねぇ、こいつは一度修正しなきゃ収まらない…!!!」


再び胸ぐらを掴まれる。
それも乱暴に、怒りに任せた力で、ドクオはジョルジュを引き寄せる。
そしてもう一度、その顔に鉄拳を振り降ろす。


(#)∀゚)「…ぐぁ…ッ!!!」


(#'A`)「お前…今の状況分かってんのか!?弟者は消え、お前まで消えたら…バリスタはどうなるんだよ…!?おい…聞いてんのかよッ!!!聞いてんのかよって言ってんだよッ!!!!」


更に一撃。

容赦の無い拳が振り降ろされる。



(#)∀゚)「ドクオ……」


(#'A`)「お前は俺達のリーダーだろ!!?お前の今日の行動はな、仲間を信用していない証拠なんだよッ!!!俺達も同じ事を考えてた…それを実行に移そうともした!!だが、俺達が相談する前に、何勝手に先走ってるんだよ…ジョルジュぅぅッ!!!!」


(#)∀゚)「ドクオ……」


川 ゚ -゚)「…もうやめろ……もう充分だよ…」


(#)∀゚)「……」


(#'A`)「はあ…はあ……、くそッ…!!」



(#)∀゚)「……すまない……すまなかった……」


251:◆d2hCxOK7H.
05月01日00時40分13秒 pfOoc2uiO

ジョルジュは我に返り、ドクオの言葉を胸で反芻していた。
そして自責の念にかられ、静かに話し始めた。


( ゚∀゚)「…俺のせいでもあるんだ…弟者の失踪も……飛竜の乱獲も…」


( 'A`)「……」


( ゚∀゚)「恐らく犯人は『竜撃隊』……俺が昔、世話になっていたところだ…」


それからは昔話だった。

街のチンピラだった自分を拾ってもらい、世話をしてくれた事。
剣術を叩き込まれ、そこで今の戦闘技術を手に入れた事。
仲間と馬鹿ばかりしていた事。
そして…無駄に飛竜を狩る事に矛盾を覚え始めた事。



( ゚∀゚)「…既に保護対象になっている飛竜でさえも、狩猟の対象になっていた……何種類かは俺達が絶滅させたかも知れないな…」


川 ゚ -゚)「……私は本島に居たからわかる…容赦が無かった……国益の為なら、彼等はどんな事でも実行した……」


( ゚∀゚)「ああ…それがあの頃の竜撃隊だ……今もそれは変わらない…いや、あの頃よりも酷い事を平気でしているだろう…」


そう断定的な言い方をする。
それだけは間違い無いのだから。


( ゚∀゚)「今回の犯人…首謀者は俺の旧友……止めるのも…ケリをつけるのも俺だと思っていた。」


( 'A`)「……」


( ゚∀゚)「それで…止める事が出来なかった……止める機会があったのに…」


川 ゚ -゚)「…ジョルジュが責める事じゃ無い…気を落とすな…」


( ゚∀゚)「それで俺は調べたんだ……何故、バリスタ内の事が奴らに筒抜けなのかを……内通者は誰なのかを…」


川 ゚ -゚)「そして…ジョルジュは尻尾を掴んだ…のか?」


クーは直接的に聞いた。
現状からすれば、一刻も早く犯人の情報を得たかったからだ。


( ゚∀゚)「確証は無いから公には発表出来ないが…恐らく間違い無いだろうな……尻尾を掴んでから問いつめようと思ったんだが…」


( 'A`)「…そりゃ一体…誰なんだよ…」


川 ゚ -゚)「……」



( ゚∀゚)「首謀者の名は…『荒巻スカルチノフ』……バリスタの一員で……竜撃隊顧問…荒巻スカルチノフだ…」



あきゅろす。
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