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【新説】虹色の鱗【モンスターハンター】
14.
149:◆d2hCxOK7H.
01月03日17時19分41秒 Rctw5dSsO

あの激闘から一週間か
案外月日が経つのが早く感じられるな…


( ゚∀゚)「おうドクオ、今日はえらく遅いんだな…どうせまた『おっぱいパブ』にでも行ってたんだろwwww」


あんたじゃあるまいし…行くわけ無いだろ?

この人はジョルジュ、ギルド『バリスタ』の中心人物だ。人望も厚く、部下への思いやりもある。荒くれ者の多いハンターの中でも数少ない常識人と言ってもいいだろう。

おっぱいに目がない、という事を除けば…


川 ゚ -゚)「やあ…もう体は良いのか?まだ完全じゃないんだから、ちゃんと療養しろよ?」


今日も綺麗だな…

彼女はクー
元々は大陸で名をはせていたハンターらしい。だが何故かこの島に居ついてしまったそうだ。
彼女曰く


川 ゚ -゚)「この環境は私には丁度良い」


だそうだ。
彼女の剣技は素晴らしいものがある。まるで舞を踊るかのような斬撃には皆目を奪われる。しかも容姿が美しいときたもんだ…


(;^ω^)「ドクオ…見舞いに来てくれたのかお?」


包帯だらけで誰か分からなかったよ…なんて格好なんだ?

こいつはブーン
かなりの天然だ。ハンターがどういうものか理解しているのかさえ怪しい。そういう奴だ。
だがやる時はやる。実力はあると思う。それは皆が認めている。
今は先日の任務で負った傷を癒すために療養している。両腕の骨にヒビが入り、筋肉の組織もいくつか断裂しているらしい。根性は誰よりもある、心の優しい同僚だ。


ξ ゚听)ξ「まったく…弱いくせに意地張るからよ…」


相変わらず歯に布きせぬ言い方だな

彼女はツン
未だ良く分からない事が多いが、ひとまず俺達の味方らしい。彼女には俺も助けられている。
ボウガンの腕前は右に出る者が無く、その正確かつ素早い銃撃は誰にも真似はできないだろう。俺が知りうる一流のハンターの一人だ。
最近はブーンと一緒にいる事が多いが、それに他意があるのか無いのか…彼女の態度では判断しかねる。


151:◆d2hCxOK7H.
01月03日20時09分16秒 Emr/xxi/O

( ´_ゝ`)「ふむ…これがリオレイアの甲殻と棘か……果たして素材になるのかどうか…」


(´<_` )「うむ、初めての素材だからね…多少時間がかかるかもしれないが、なんとか形にはしてみるよ」


彼らは流石兄弟だ
いつも二人一組で行動しているが、個々の能力も高い。兄の方は、先日の任務を最後にハンターを卒業した。今後は有望な新人を育てる教官として、そして元々の職業である鍛冶屋としてバリスタを支援してくれるそうだ。
弟の方は「鍛冶屋の方が合っている」という理由でハンターは休業するらしい。


( ´_ゝ`)「これはドクオ君に預けておく…今後必要になるかもしれないからな…」


兄者はそう言って俺に『フロストエッジ』を手渡した。兄者の思い、願い、全てがこもっている剣だ。俺達は彼の意志を継ぎ、今まで以上に精進しなければ…そう思う。


/,'3 「……フヒ…」


…また寝てる…本当に凄い人なんだろうか?

この人は荒巻
俺達は『長老』と呼んでいるが、実際の年齢は49歳と意外に若い。だがその容貌や喋り方はもうおじいさんに近いものだった。
彼は昔、伝説のハンターと呼ばれていたらしいが、実際にはそのハンター四人の中の一人だったそうだ。他のメンバーは早くに亡くなり、残っているのは彼だけだという。
彼の特筆すべき点は全ての武器を扱う事が出来る、という事だろう。
誰しも得手不得手があるのだが、彼はそんな事などお構い無しである。
その気になればどんな特殊な武器だろうと扱う事が出来る、そう豪語している。

まったく濃い面子だな…でも、こいつらだから俺も信用出来るし、信用してくれるんだろうな…

頼もしい奴らだよ皆…


152:◆d2hCxOK7H.
01月09日07時44分08秒 3ePrkJCFO

イャンクックがその勢力を弱めて一ヶ月が過ぎた。

飛竜による人的被害が無くなり、森周辺の集落は落ち着きを取り戻し始めていた。以前よりも鉄鉱業が盛んになり、それが街の活性化に一役かっている。
以前に増して街には貴重な鉱石や宝石の類が運び込まれ、今まで見られなかった本島の技術によって素晴らしい商品へと変わっていった。

それに伴い新たな問題点が浮き彫りとなった。

新たな技術の導入により更に洗練さを増した武器が開発され、その威力を試そうと多数のハンターが森の奥地へと入り込み、獣を相手に試し斬りを行ったのだ。

その理不尽とも言える狩猟の前に沢山の獣、そして飛竜がその生活の場を奪われ始めた。

そしてハンター達の無作為な狩猟に対して、大型の飛竜は遂に反撃を始めた。

それは飛竜と人間の共存を望むハンターギルド『バリスタ』が最も恐れていた事であった。

飛竜の報復…活気を取り戻していた集落は薙払われ、鉱石採掘を行っていた街の住人が次々と飛竜の餌食となり、以前よりも危機的な状況に陥っていた。

それを察したバリスタは他のギルドを呼び集め、対策会議を開いた。各ギルドによる徹底した乱獲の規制、鉱石採掘の一時停止、悪質なハンターの追放等の対応策を話し合った。
しかしその成果は薄く、逆に貴重な鉱石を狙ってのハンター達の横行が目立つという結果を招いてしまった。

そしてバリスタはある決断をした。

精鋭ハンターによる悪質ハンターの取り締まり、凶悪な飛竜に対しての牽制を行う意思を表明した。

その精鋭は皆が並のハンター以上の実力を持ち、弱小なギルドを戦慄とさせた。


ドクオ、ブーン、クー、ツン、ジョルジュ、流石兄弟、荒巻スカルチノフ…彼等の新たな戦いが今、幕を開けたのだ。



あきゅろす。
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