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名もない話3

『馬鹿だな』

とあなたは言った。

『それでも、幸せです』

と俺は答えた。

答えになってないかも知れない。答えを求めていたわけでもないかも知れない。それでも俺は伝えたかったんです。それが俺の幸せだと。




いつからか世の中は狂ってしまった。科学は進歩を繰り返し、昔の人が思い描く未来予想図を当の昔に通り過ぎてしまった。あの頃、キラキラと目を輝かせて想像した未来は今ではただの通過点に過ぎなかったのだと重い知らされたのはいつの頃だっただろうか。それさえも随分と昔の事だ。

進化して進化して行き着く先は、昔の自分達には想像も出来なかった退化。いや、確かに進化は続けていたのだ。人も、科学も。だけど、その反面で、反比例するように何かは退化していたのだ。だから、こんな未来がやってきた。



『空襲警報、空襲警報。第三地区はじめ、第十二地区までバリアを張ります』

空は消えた。バリアという名の幕が空を覆い、国民を守るという名目で空を奪う。

『第四地区のバリア突破。住民は直ちにーーに避難して下さい。第四地区開戦します』

そのアナウンスの最中に、既にその背後に聞こえる爆撃音。そんな短時間で逃げられる訳もなく、時折悲鳴が混じる。












これで戦争系が好きだと気付いた。これはちゃんと続きを書きたいな。


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