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後編
〜前回のあらすじ〜

土の妖精樺地が『う、ウス』と言った。少しどもっていた。


〜後編スタート〜


「では、再生する。怖いやつは俺様の横に来てもいいぜ」

樺地の膝の上で歯をガチガチ鳴らしながら、跡部は言った。

「ほな、遠慮なく」
「忍足以外な」
「ひ、ひどい!!跡部なんか外巻が全部内巻きになってしまえばいいんや!!そ、それとか鼻の下にもホクロが出来て鼻糞と間違われればいいんや!!」

忍足は前編で覚えた『はねる』をこれでもかと言わんばかりに使った。

「侑士、なんか変な水分がとんでくるからやめろよ」
「待ってください向日さん。十万ボルトをするなら今ですよ」
「おいおい、"こうかはばつぐんだ"じゃねぇか」
「宍戸さん!!宍戸さんが可愛すぎて勃ってしまった俺の息子はどうすればいいですか!?」

なんか場の空気が読めない長太郎はおいといて、岳人は忍足の両足をつかんだ。

「くらえ!!十万ボルト!!」

そのまま股間に装着した右足を小刻みに振動させる。俗にいう電気按摩だ。

「きぇええぇぇえぇ!!」
「こうかはばつぐんだ!!」

悶える忍足を見て、宍戸は嬉しそうに叫んだ!!長太郎の股間が更に膨らんだ。

「ちょ、ちょっと待ってください!!!忍足さんをよく見て!!」

大袈裟に一回転して忍足を指差すのは、実は二回目の発言である日吉。指差した逆の手で素早く髪の乱れを直した。

「あふんっあふんっ岳人ぉ〜もっと〜」

忍足は恍惚の表情を浮かべながら、違う意味で悶えていた。

「なんかこいつ、感じてねぇか?」
「ち、ちげぇよ!!」

自分が感じさせていると思いたくない岳人は、足の下のモノが固くなりだしたとか、そんなんは無視した。

「ま、マヒだよ!!マヒしてんだよ!!捕まえるなら今だぜ、日吉!!」
「・・・俺ですか!!?・・・分かりました。向日さんの頼みなら」

日吉は渾身の力を込めて、テニスボールを忍足に投げた。

「いたっ!!・・・なんや、つかまってし「あー逃げられました」

すみませんと、特に残念でもないのに肩を落とす日吉。

「激ダサだな。俺が手本見せてやるよ」
「ふふ、出来るかな?勃起時の俺は無敵ですよ?」
「お前じゃねぇよ」

そう冷たくいい放って、忍足にこれまた渾身の力を込めてボールを投げる。

「ぼへらっ!!!!」

忍足は気絶した。

「忍足、ゲットだぜ!!・・・でも、いらねぇな」
「そうだな、侑士、"はねる"しかできないもんな」
「ニンソクセンターに預けっぱなしにすればいいんじゃないですか?」

宍戸と岳人と日吉の三人は、気絶した忍足を掃除道具入れに押し込んだ。



「なんか今日、充実してたな」

部室から校門に向かう道で宍戸は空を仰ぎながら言った。
そんな宍戸を見て、やはり股間を膨らませる長太郎。もはやそれを隠そうとしない潔さ。
そして誰も突っ込まない潔さ。

「あ、跡部おいてきちゃった。メールでもしとくか」

岳人が送信ボタンを押した直後に部室から悲鳴が上がったのは、土の妖精、樺地しか知らない。


「う、ウス」






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DVD見てねぇ(^ω^)
跡部は見ていた様ですが(^ω^)

しかし、今の部室はカオスだと思います。叫びまくる跡部、それにまで返事をする樺地、掃除道具入れには気絶している忍足。

この後、掃除道具入れのドアが開き忍足が倒れてきて、跡部様も気絶すればいい(^ω^)←

え?これ?ぎゃ、ギャグとか言ってないもん。ギャグって笑える話の事だもん。知ってるもん。



(´;ω;`)



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