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それは狂気で5題
1.安心してよちゃんと狂うから
(雷蔵)
どうしたの?もしかして、ここまで来てもまだ決心がつかないとか?…ふふっ、分かってるよ、君に限ってそんなことはないだろうからね。
え?僕はどうなのかだって?勿論、ここにまで迷い癖を持ってくるほど愚かじゃないさ

(さぁ、あの地獄絵図に飛び込もう)

2.一緒に死ぬのが俺の愛だよ
(竹谷×鉢屋)
「お前が死んだら俺も死ぬよ」
「はぁ?心中でもするつもりか?」
「あぁ、そうだ」
「前から馬鹿だ馬鹿だとは思っていたが、予想を超える馬鹿だな」
「何でだよ。そこは喜ぶところだろ」
「私がそんなことを言われて喜ぶとでも?」
「…ちょっとだけ思ってた。でもこれは三郎の為じゃなくて俺がそうしたいから、なんだけどな」
「馬鹿ハチ」
「ははは…。なぁ三郎」

(死んだら一人になれるなんて思うなよ?)

3.ああなんて綺麗な血の色
(久々知)
「なぁ弥江、まだ敵はいるか?」
『いや、今ので終わりだ』
「そうか」
『物足りないって顔してるね』
「…お前にそう見えるってことはそうなんだろうな」
『まぁね。それに正直俺も物足りないから』
「そう。……弥江の腕、血ぃ出てるぞ」
『えっ?あ、本当だ……っ!兵助っ…人の血吸うなっ…っく…』
「………ヂュッ…。鉄の味だ」
『当たり前だろっ!っひー滲みる』
「あぁ、美味しそうだったから、つい」
『つい、でやられてたまるか』

(ね、もう一回舐めたい)

4.異常なのは君の方だよ……
(?×雷蔵)
「ねぇ……そんなことしたらその人死んじゃうよ」
「ん?いいだろ、こんな奴。俺達を殺そうとしたんだ、こちらも殺そうとして何が悪い」
「………それは」
「それは?」
「それは……」
「?変な奴だな」

(君に言われたくない)

5.壊れやすい世界は美しいんだ
(仙蔵×鉢屋)
「随分派手に壊しましたね、高そうな城だったのに」
「なんだ、お前はこういうのは嫌いか?」
「嫌いではないですが…」
「なら問題なかろう。ここからの眺めがこんなに美しいのだからな」
「…なんだか生き生きしてますね、先輩」
「ふっ…そう見えるか?」
「えぇ、とても」
「いつになく素直だな。まぁ良い。なぁ鉢屋、私はこの世界は案外危ういものだと思っている。だからこそ美しいとも―――。いくら頑丈に枠を作っても壊れる時は一瞬で、それはそれは儚い。まるで散ることで人の目を惹き付けているかのようにすら見える。その姿を今目の当たりにしていると思うと、ゾクゾクしてこないか?」
「…………変態、ですかアンタ。それに文章が支離滅裂で何を言いたいのか私にはさっぱり分かりません」
「ははは、私は随分酷い言われ様だな」

(いつかお前にも分かるだろうさ)



《提供:確かに恋だった》


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