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【 人間万事塞翁が馬 】
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訳が分からずクエスチョンマークを浮かべる俺に、遥香はやはり青ざめながら持っていた書類を差し出した。

「??読んでいいの??」

俺が尋ねれば遥香は俺と目を合わせないままに一瞬考えた後、コクリと静かに頷いた。

俺はやはり訳が分からないまま書類に目を落とした。


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おはようございます。お目覚めの気分はいかがでしょうか?

先日お申込みいただきました件の準備が整いましたので御招待させていただきました。

もちろん全ては貴女が御希望いただいた通りに設定させていただいております。

こちらのお部屋はお二人で自由にお使いくださいませ。

誠に僭越ながら、お二人の部屋は元の世界と同様となるようにさせていただきました。

なお、疑問・質問や御不自由な点などがございましたら何なりとお申し付けくださいませ。

私どもでできる限りのことをさせていただきたいと存じております。

お金は全て口座の方に入れてありますので自由にお使いください。

ちなみに、定期的に一定金額を振り込みさせていただきますが、

万が一、足りなくなりました場合などはお手数ですがその都度お申し付けください。

その他、詳細などは同封しました別紙を参照のほど、よろしくお願いいたします。


担当 : 御影






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「・・・いや、結局意味わかんねーし」

招待?設定?お金って何が?何だよ担当。誰だよ御影。

どういうことかと遥香の方に目を向ける。

遥香はチラリとこちらに視線をよこした。

「・・・おっ、怒らない??」

「とにかく、話を聞かないことには分からない。何より俺は今の自分の状況すら把握できていない」

そう返せば遥香は意を決したようにこちらを向いた。

「とりあえず。せっかくだし座ろうか?」

遥香はこちらに微笑みかけると横目で俺をソファーに促した。

大人しくそこに座れば隣にそのまま遥香も腰かけた。

何から話せばいいのかな、そう呟きながら遥香は話し始めた。



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あきゅろす。
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