【 人間万事塞翁が馬 】
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はあ。どんだけ広いんだこの学園は。
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二度目の中学校生活も記念すべき二日目です。
(え?いろいろすっ飛ばされているような気がする?
・・・き、気のせいですよ、多分ね。
否、今の内に謝っておきましょう。
こういうことはよくあることですよと!!)
さて、そんなチラ裏話は置いといて。
先ほどオリエンテーションを無事終えまして、
現在校内を見学して回っております。
そうだな、一言で言うなら
無 駄 (・∀・) !
広さから設備から何から何まで・・・
いくら世を代表する財閥の御曹司といえども、世界を統べんとする企業の御令嬢であろうとも。
たかが中学生にここまでの設備は必要ないと思いまーす!
ついでにいうならすでに学内の地図は全てインプット済である俺が校内見学とかもーほんと無駄だと思う!
まあ甘んじて参加するけれどもさ。なんて言ったって二日目だし。散歩みたいなもんだよ。
今のところ気に行ったのは図書館。
他にもサボれそうなところやあまり人目につかない・人が来ないような場所をチェックしながら歩く。
クラスメートたちは割と控えめに、キャイキャイ言いながら歩いている。
(まだ二日目だもんな、なんとなくまだ探り合いなぎこちない感じだわ)
チラリと目をやれば、なんだか考え込んだような顔をしてこちらを見る大介と目があったが、すぐに逸らされてしまった。
なーんだーかなあー。
はー、とため息をつけばちょうど隣を歩いていた男子が不思議そうな顔をして一瞬こちらを見たので、
何でもないよ、という顔をして気だるげに前を向きなおした。
(はーやく終われーい!)
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