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【 人間万事塞翁が馬 】
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案の定、遥香にはぐずつかれたが何とか言い聞かせた俺。グッジョブ!!
(えー!やだ、歩ちゃんと一緒じゃないなんて嫌だよ!!)(遊びに行ってやるから!ワガママゆーんじゃありません!!)

クラスさえ分かればあんな人混みん最早用は無い!
ブツブツと文句を言う遥香を引きずり、早々に教室へ向かうとドアを開けて遥香を放り込んだ。

「ほら、いい子にしてろよ?じゃあまた後でな!」

寂しそうな心細そうな顔を見せる遥香に優しく笑いかけてやれば、しぶしぶ頷いた。

よし、じゃー俺は自分の教室へ、っと。

1-D、と書かれた札の下がる教室のドアを開ければ、まだ人はチラホラといるばかりだった。
大方、あのクラス表でまだ名前を探しているか、その前で友達とワイワイキャイキャイ騒いでいるのだろう。
俺はこの年齡にしてはだいぶ背が高い。それでももとよりは縮んでしまったのだけど。

お、席は自由なようだ。ラッキー!

すかさず俺は窓際の席をキープ。一番後ろは残念ながらとられてしまっていたが、2番目の席だ。

ほとんど空っぽの鞄を机の横に掛けると、カタリとなる椅子を引いて席に座ってみた。

ふう。それにしても中学を卒業してまた中学に入学とは。一体何の因果だというのだろう。

グルリと教室を見渡そうとすれば、後ろの席から声がかかった。

「ね、名前なんてゆーの?」

振り返ればニコニコと人の良さそうな微笑みを浮かべるちょいサワヤカな男の子が座っていた。

「あ、俺はねー、瀧廣大介(たきひろだいすけ)ってーの」

よろしくねーと、俺が返事をする前に自ら名乗る辺りに好感を抱く。
気さくな奴は嫌いじゃない。若干へらへらしているのが気にかかるが。

「北川歩。よろしく」

そういえば一瞬驚いたような顔をした。(なんだどうした)
でもすぐにまたあの気さくな笑顔でよろしく、と言ってくれたので気にしないことにした。

どうやら友達第1号というのができてしまったようだ。

幸先いい、のかな・・・?

しばらく話をしているうちに教室内の人数も大分増えてきた。

ふむ。今のところキャラはいないようだな。
まあまだ例の人混みにでも埋もれているのかもしれないけど。
なんとなくこのクラスにはキャラは来ない気がする。
そうであれ!当たるんだ俺の予感!!

「どうした?そんな難しそうな顔をして」

「・・・へ?あ、いや、悪い。何でもないよ」

危ない危ない。念を送ることに集中しすぎていた。

その時、ガラリと勢いよく教室のドアが開けられた。


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