純粋な君


和樹とは俺が高校一年生の頃にどこかの掲示板でたまたま知り合った。


最初は暇潰し程度に和樹と絡んでいたし、正直ここまで長く付き合う事になるなんて全然思っていなかった。



「告白したら?」

『‥こ、告白!?無理だよ恥ずかしい…!それに…見てるだけでいいもん!』



凄く純粋で時々甘えてきて…それでちょっとだけ泣き虫な和樹は俺の周りには居ないタイプ。

上手く恋愛が出来ない俺と違って、純粋に恋をする和樹が羨ましかった。






そんな和樹が中学三年生、俺が高校三年生の時。

ある内容のメールが送られてきた。



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To:和樹

いきなりゴメンね。
今まで家族にも友達にも怖くて話せなかったけど、大翔さんならいいかなって思ったから…聞いて欲しいです。


俺、同性が好きなんです。好きな人も同性なんです。気持ち悪いって思われるかもしれないけど…

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男が恋愛対象だって聞いた時は驚いた。

和樹はいつも明るく元気で、純粋に恋をしていて…。

楽しそうに好きな人の話をしていたから…。



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あきゅろす。
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