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1.side:雲雀


「つっなよっしくーん!」

「…煩いよ変態南国果実。綱吉はまだ補習中」



 ええー!とか、変態ってなんですか失礼なとか、とにかく煩いパイナップル頭は、僕の許可も無しに勝手にズカズカと入り込んで応接用ソファに座った。



「…君は僕に噛み殺されに来たの?」



 執務机で書類処理をしている僕が睨み付ければ、彼はつまらなそうな顔で睨み返してきた。



「貴方なんかに用はありませんよ。僕は綱吉君に逢いに来たんです」

「じゃあ邪魔だから帰りなよ。僕も綱吉も、君に用なんて無いんだから」

「ヤ、です。綱吉君に逢うまでは帰りません」



(駄々を捏ねるな。気持ち悪い。)



 どうも最近、六道は綱吉に構う。端から見ていてそれはとても鬱陶しく、くっつかれて構われている綱吉もいつも困った顔をしている。



(…僕が綱吉と付き合ってるのに。)



 知っていて尚、綱吉に手を出そうとしているのだからタチが悪い。その上、隙あらばキスでも奪おうと企んでいるのが見え見えなのだ。



「…邪魔。目障りなんだけど」

「それは僕の科白です。いい加減、綱吉君から手を引いて下さい」



 本当なら今すぐにでも噛み殺してやりたいところだけど、それは綱吉との約束を破る事になってしまう。



『学校では骸と戦っちゃ駄目ですよ!他の生徒にもとばっちりが行くんですから』



 本当に綱吉は心が広すぎる。このパイナップルを噛み殺して綱吉から遠ざける為なら少々の犠牲なんて厭わないのに。



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あきゅろす。
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