「ねぇ、三郎」
呼びかければ、自分そっくりの顔がこっちを向く。
その度、雷蔵は毎回なんとも奇妙な感覚に襲われる。
「…なんだよ」
「三郎は僕が居なくても平気だよね」
「いきなり何を言いだすんだ」
三郎は訝しげな顔をして尋ねたが、内心穏やかでなかった。
雷蔵のことだから何か思い詰めてるんじゃないか、とか。
「言いたいことがあるならちゃんと言ってくれ」
「…うん、あのね
僕ばっかり三郎に依存してるから、迷惑かなって思っただけ」
雷蔵は眉を下げて笑うと、迷ってばっかりだし、と付け加える。
なんて馬鹿な。
それを聞いた三郎は、そう思った。
「馬鹿だな、雷蔵」
「え?」
「私だってお前に依存してるんだ」
いや、依存どころじゃないな、と三郎。
「私は雷蔵なしじゃ生きていけないからな」
「三郎…」
雷蔵は、僕だって同じだ、と心の中で呟いた。
そして真顔の三郎を見て、小さく笑う。
「何で笑うんだ」
「だって三郎…
そんな恥ずかしい台詞、真顔で言うんだもん」
依存症
(これは雷蔵の顔だからな)
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くそ…鉢雷難しい
マイナーの方が筆が進むんです
竹雷とか書いてみようかな(すいませんすいません
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