「わぁあ!」
どすん。
本日3回目の落とし穴。
どうしてこんなに不幸なんだ!
「うう…っ
今度は誰のだ…」
「おや…善法寺先輩」
「君は……綾部喜八郎くん?」
「今度は先輩がかかったんですね」
綾部くんは何でもなさそうに言った。
そんなに毎日保健委員がかかるのか…
というか今度は、ってことは。
「他にも誰か?」
「ええ
さっきは数馬、その前は左近、そのまた前に乱太郎が
僕は雪に落ちて貰いたいだけなのに…」
彼は絶対落ちないと思う
保健委員は不運と言われる中で、彼だけ妙についているからだ。
あの運を私達にも分けてくれないだろうか…
「…というか殆ど全員かかったのか」
「そうなりますね」
「わぁっ」
遠くで悲鳴が聞こえた。
まさかとは思うけど、たぶん、おそらく、きっと。
「また誰か引っかかったみたいですねぇ」
「…やっぱり」
私は穴から半分体を出したままで、ため息を吐いたのだった。
不運すぎる。
−−−−−−−−−−−−−
不運委員会と綾部でした
遠くで罠にかかったのは数馬です
綾部の罠に一番始めに嵌まるのは大抵数馬かタカ丸っていう!←
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