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嫉妬と対抗心(作法)






「せんぱーい」

「どうした、お前たち」



委員会の招集を掛けたが、誰も来ない。
苛々しながら歩き回っていると、兵太夫と伝七が走ってきた。



「すいません…授業が遅れて」

「僕もです」

「まぁいい…喜八郎と藤内は?」

「喧嘩してました」



またか。
常々思っているのだが、どうしてこう、3年と4年は仲が悪いのか。



「綾部先輩と浦風先輩って3、4年の中でも特に仲が悪いですよね
何故ですか?」

「聞きたいか?」



顔をずい、と近づけると、伝七が「やめようよ」、と兵太夫の服の袖を引っ張ったが、兵太夫は聞く気満々のようだった。



「まぁ大したことはない
喜八郎の嫉妬だ」

「嫉妬?」

「3年が仲が良いものだから、協調性のない4年の喜八郎が、たまたま一緒の委員会の藤内に嫉妬している、という訳だ」



無意識にちょっかいを掛けるものだから、余計にタチが悪い。
藤内も真っ向から反発するからまた都合が悪い。



「先輩。何話してるんですか」

「喜八郎、遅いぞ
藤内はどうした」

「知りません」

「嘘をつけ。連れてこい」



喜八郎は思いっきり不満そうな顔をしたが、私に文句が言える訳もなく、渋々、といった感じで引き返していった。






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うららはタコ作に沈められてます
S度では完敗。
因みにうちでの作法S度は
兵太夫>>>>仙蔵>>綾部>>>>>>>(越えられない壁)>>藤内≧伝七
伝七…



あきゅろす。
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