=入口=
優しい散歩道
静かな夜を歩けば
錆び付いたブランコの向こう側
小さな丘が見える
「ホラ、あれが星降る丘だよ」
夢の続きを探す君
手を繋いでも寒さは変わらない
ただちょっとだけ歩きにくいから
二人で迷子の夜道を照らす
橙の月を謡いながら
戯れた笑顔が消えない様に
そっとそっと手を放した
君は綺麗なものが好き
僕は綺麗な夢をあげる
だけど夢の中 僕は居ない、いつも
いつも…
灰色の空を見上げる
枯れた街路樹の向こう側
小さな丘が見える
「ホラ、あれが星降る丘だよ」
僕の手を探す君
震えるふりが下手なのもかわいい
でもちょっとだけ歩きにくいから
二人で迷子の夜道に残る
青い木陰を渉りながら
戯れた笑顔が消えない様に
そっとそっと手を隠した
君は夢の中
気付かないよ
手をはなした後 僕だけ震えてる
「ホラ、星降る丘だよ」
君は綺麗なものが好き
僕は綺麗な夢をあげる
だけど夢の中 僕は居ない…、
≪≫
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