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=入口=
静かに
歩いている
雪の夜が続く閑散とした路が
羽虫の散ったあとのようにけぶって
私達の足跡を隠してまわった
バターのようにとろけた灯が
この先も行けるのだろうと誘い出す
何処へとも知れず
迷い子となった私達は
口笛を賛歌にして平静を保つ
疲れた肩をとがらせて
アテの無い白の路を行く
頽れるまで朽ちるまで
そして諦めるまで
私達は静かに歩いている
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