=入口=
微粒ブロック体感
透過した夜の空気は
体を新しく綺麗につくりかえる
気がする
もしかしたら幻想
それでも体は拡散してゆくので
心地良く素晴らしいものが
集約して
私はまたゆっくりと生き返る
それからはすぐに
少しずつだけれどすぐに
汚れが付着して
どこもかしこも摩擦して
何かと混ざってしまう
朝が来ると
夜を待ち、眠ると
それ自体が夢のように
目覚めると
その一瞬から崩れて
繰り返し
繰り返し…
夜には
「おはよう」
生まれたての自分
朝には
「おやすみ」
つくりたての自分
透過した夜の空気は
体を新しく綺麗につくりかえる
気がする
紛れもなく真実
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