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=入口=
祈り
天を仰ぎますれば
そちらにいらっしゃると
御母様はおっしゃいました

私は信じております
貴方がそちらで
私の幸せを見守っていらっしゃる
歩む道を示して下さっている
そして変わらず
微笑んで居られると

けれどもし
貴方が私を見放されたなら
どうぞお願いです
私を御召しになって下さい

そしてもし
貴方が私を見限られても
どうかもう一度
懺悔の時を御許し下さい

天を仰ぎますれば
そちらにいらっしゃると
御母様はおっしゃいました

あの頃と同じ気持ちで
私は信じております
貴方の誇る命で在れるよう
私は祈り続けております

けれどもう
貴方は私を見放されたので
力無くうなだれるしかないのです

天は余りにも眩しいので

そしてもう
貴方は私を見限られたので
傷みを返すしかないのです

祈りに絡めた震える指では
振り上げられた拳には敵わないので

だけどせめて
最後の祈りだけは
貴方に届きますように

―これ以上
 痛いのは嫌です―

どうか安らかな眠りを




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