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=入口=
誰かを信じたいと願っていた
誰かを信じたいと願っていた
それは夕焼け色に染まるような
熱い熱い心のしるし

誰かを愛したいと願っていた
それは花のにおいを辿るような
甘い甘い心のしるし

誰かを幸せにしたいと願っていた
それは草原を駆け巡る風のような
優しい優しい心のしるし

誰も泣かせたくないと願っていた
それは溜め息で出来た雲のような
白い白い心のしるし

誰かの願いを願っていた
それは欠けた何かを集めたような
痛い痛い心のしるし

願い事を続けている
それは何に願っているのだろう
知らない知らない心のしるし

一筋流れて消えた涙
誰かを信じたいと願っていた

そんな心が在ると信じて




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