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=入口=
還元と絶望の詩(水Ver.)
それから溺れて、
なくなってしまう

境界線に手を伸ばしたのは
未練が無く
止まれず
もう、いこうと思ったみたい

光がせめて
そこに在り続けるように
僕の世界も
この果てに在れば良い

墜ちていけば
辿り着けるかも分からない

分からない
分からない
わからない

だけど。

きっと、綺麗になれる
ずっと、綺麗になれる

濁りの中に帰ったら
いつか泡になって
暖かな夢になって
僅かに寂しくなって

もうすぐだよ

もう嫌だよ

産まれながら、なんどでも。

それから溺れて、
なくなってしまおう

目を閉じれば
振り返って見たデジャヴ
苦しいくらい

空に帰るまでのデジャヴ
磨り減らして
僕の手が
境界線に伸びている

さよなら

声にならない思考
不連続な音
僕の手が
静かに流れて

やっと、綺麗になれる
もっと、綺麗になれる

ここで終わらせて、

それから溺れて、
なくなってしまう

幸福が支配する
なんどでも、繰り返して
なくなってしまおう




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