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=入口=
還元と絶望の詩
十二番目の月が揺れている
虚無で騒ぐ肩を抱いて
睨む夜空がどこまでも遠くなる
何故此処に居るのだろう
何故それを考えているのだろう
ちらつく答えはどれも不明確な形
そしてどれも不正解
耐えきれそうにない孤独が泣いて
ぎりぎりと音をたてる奥歯が
どうにかして絶叫を押し込めている
何故それを我慢しなければならない
何故その理由を知っている
明滅しながら答えが順番待ち
だけど確かなことが一つだけある
十三番目の月も明るい
明るい暗闇でただ立ち尽くす
睨む夜空はどこまでも遠くなる
白む温みにはわずかなら愛想笑う
絶望よ、ふれてもいい
此処へ還るだけなのだから




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あきゅろす。
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