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=入口=
椿
悲しみの始まりに深呼吸を一つ
嗚呼、君は何処へ消えてしまったの

紅い唇が素敵でした
君の名前を象徴して好きでした
首を傾げる癖が愛しかった
まだ遠い未来だと思っていました
私の記憶上でしか存在を許されず
だから私、勘違いしてました

私が泣いていても
もう君は助けてはくれない
解っているの
もう君は何処にもいない

君の名前を無意識に呼びそうになります
でもね、その瞬間に解るの
もう君は何処にもいない

思い出すことも許してはくれないのね
君が消えて
私の中に出来た空白を
君以外のモノで埋めようと必死に笑う
君が消えて
私の中に出来た空白を
見ないフリしようと必死に叫ぶ

絶え続けた怒りが解き放たれて
私は崩壊の足音に耳を塞いで眠るよ
君を想いながら、君を殺してゆく
サヨナラを重ねても
君は私の中で在り続けると思っていました

悲しみの始まりに深呼吸を一つ
嗚呼、君は何処へ消えてしまったの

緑の眼が綺麗でした
君の名前を象徴して好きでした
肩に垂れた黒髪に触れていたかった
いつの間に落としてしまったの
私の中でしか君の命は無く
だから私、安心してしまったの

私が苦しんでいても
もう君は抱いてくれない
解っているの
もう君は何処にもいない

いつだって幸せになれるよ
でもね、その瞬間に戻るの
もう君は何処にもいない

逃げ出すことも許してはくれないのね
君が消えて
私の中に出来た空白を
君以外のモノで埋めようと必死に笑う
君が消えて
私の中に出来た空白を
見ないフリしようと必死に叫ぶ

絶え続けた孤独が解き放たれて
私は震える精神に指を折って眠るよ
君を想いながら、君を殺してゆく
サヨナラを重ねても
君は私の中で在り続けると思っていました

何故、何故、何故、
どうして、何故…

君は私を愛していなかったよね
解っていたの
もう君は消えてしまったの
私は君を愛せなかった
解っていたの
もう君は消えてしまったの

嗚呼、ここにいる私は誰かしら
君を呼び続ける私は誰かしら

失っても良いと思っていました
悲しみの始まりに深呼吸を一つ
もう君は、消えてしまったの、何故…
私はまだ大丈夫なんかじゃないの
その名前を呼ばせてほしいよ

もう一度
もう一度…




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あきゅろす。
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