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分かった。けどその言葉が欲しいのです(ディーノ)
※グレンいなくなった夜。グレンとはあくまで友情





「グレンにいつもこうされていたのだろう?」


ディーノに額にキスされレフィは呆然とそれを見上げた。

頼み事をしに訪ね、紅茶をご馳走になり本題を切り出したらされたのだ。自分の頼み事の答えに直結せずしばし固まる。


「どうした?あぁ、お前にはグレンがやるから意味があるんだな」


しかしそれを不思議そうに見やるディーノの言葉に一気に硬直が溶けた。


「な、何だよそれ!?俺は一緒に寝てくれって…」

「だから寝るのだろう…違うのか?」

「だったら何でき、キス、なんて!!」

「……なるほど。グレンも大変だったな」


真っ赤な顔で額を抑え何がと返すレフィに呆れる。

あんなに真っ赤な顔で自分と寝てくれと言ったのは俺に頼むのもだが、男としてのプライドに関わるからか。

自分の勘違いに吹き出しそうになるがここでそうすれば、出て行ってしまうだろう。ディーノは眉間にしわを寄せ心中をごまかした。


「…そんなに嫌なら言葉で言えよ」

「何をだ?」

「き、キスとかしてじゃなくて…嫌だってはっきり言えっつの!!…ユウみたいに小さいならともかく俺でかいし…」


しかしそれは別の意味で相手に伝わってしまったらしい。ディーノはため息をつき立ち上がるとレフィをひいてベッドへと向かった。レフィだけを座らせその前に立つ。


「お前は俺が嫌がらせで男にキスすると思うのか?」

「……思わない」


メイガスに来たばかりのディーノを思い出し首を振る。嫌いな者には近付きもしない。
じゃあ何故と考えて、優しく頬に触れ髪を撫でる仕種に真っ赤になる。
行き着いた答えに顔が上げられなかった。


「レフィ」

「…あ…ぅ…」


スルリと首に指が落ちボタンが外された。


「俺の答えはお前の行き着いた気持ちから察せるだろう?だがその俺の気持ちを知った上でお前はもう一度同じことを言えるか?」


真っ赤になりながらも怖ず怖ずとディーノの顔を伺うレフィに微笑む。
レフィは一度下を見て拳を握ったかと思うとバッと勢い良く顔を上げ青い瞳にディーノを映し出した。


「俺、と一緒、に、寝てっ欲しいっ」


ディーノの腕を掴み後ろへ倒れる。
当然ディーノがベッドへレフィを押し倒すような形になった。


「っレフィ」

「好き、だから」


至近距離で、泣きそうなそれで見上げるレフィにディーノは一瞬瞳を見開き、微笑んでレフィの唇に口付けた。


「あぁ、好きだ。レフィ」


END
(2010/05/18)

「何故今まで来なかったんだ?」
「一人で寝れないのは事実だけど…だからってそれを男に簡単に言えるか?」
「グレンには言ったのだろう?」
「…メイガスが寝不足で戦えないとか洒落になんねぇし。グレンは幼馴染みだからな」
「妬けるな」
「…ならいいな」
「レフィ……」
「だって今までアシュレイにずっと妬いてたんだ。少しくらい良いだろ?」
「……っお前は…」

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