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桃は何味がお好きですか?(切原+立海)
※桃城は立海所属。下品で桃城は乙女っぽいです。





「桃城選手振りかぶって投げました」

「おーっ!!これは速い!!」

「プロも驚きますね」

「んで、キャッチャーは誰じゃ?」

「「赤也」」

「ヘブシッ!?!?」





「キャッチャーがデットボールの場合はどうするんだ?」

「…取りあえず一塁(部室)に行こうか」










「ちょ、酷いですよ!!気付いてたんなら声かけてくださいよ!!」


立海部室内。
切原はジャッカルに渡された冷えたタオルを額に当てていた。
切原の前には投げられた物体、小さな箱が置かれている。


「あんな殺気出した桃誰も止められるわけねぇだろぃ」

「同感ですね。それに…」

「お前じゃないんだ。桃は意味もなく物を投げない」

「ましてや人に当てるなんて、ね」


上から丸井、柳生、柳、幸村と丸井以外説得力のある者に言われシュンと項垂れる切原に同情する者はいない。
そんな話題の中心である桃城は切原から離れて座っていた。横には仁王がいて桃城が差し出したポッキーに食いつき小気味よい音を出す。


「仁王先輩、ちゃんと食って下さいよ」

「連れないのぉ。可愛い後輩に最後まで食わして欲しい乙女心じゃ」

「へー…どこら辺が乙女で?」

「ここらへんじゃ」

「は?――ひっ!?うひゃうっ!!」


ニヤリと笑った仁王がポッキーを持った手に近付く。先程中途半端に食べたポッキーはそのままだったので桃城はそれを食べるのだろうと思ったが、パキッと今度は鈍い音をたてても仁王は離れず、チョコレートのついてない柄の部分、桃城が摘んでいるそこに舌を這わした。
悲鳴を上げた桃城は思わず指を放し落ちた柄は丁度仁王の舌の上に転がる。それが落ちないようにと丸められた舌はまた桃城の指先を舐め上げ少しだけ艶のある声を出させた。


「はい、消毒しましょうね」


真田が仁王の首根っこを掴み桃城から離す。固まったままの桃城の手を柳が掴み柳生が救急箱から出した消毒液を受け取るとかける。細かく砕かれたクッキーの破片と唾液で色の薄まったチョコレートがティッシュを汚した。


「仁王先輩!?」

「プリッ」


それと同時に切原がガタンと椅子を倒していた。
タイミングよく拭き終わった桃城に走りよるとグイと腕を引き立たせ自分の後ろに隠す。


「これ俺のですから!!」

「愛想つかされてたじゃねーか」

「ブン太先輩うっさいっすよ!!」


ギャアギャアと騒ぐお子様達にため息をつき、ジャッカルは切原の前にあった箱を取り上げた。包装用紙は取り去られ緑のリボンのみが施されている。リボンは不自然な形に結われていたので恐らく桃城が一度開けて再度戻したことになる。あの桃城が丁寧に(たとえ片方だけ長かったりしたとしても、包装用紙がゴミ箱の中にグチャグチャな状態だとしても)戻したのだから余程のものだったのだろう。


「で、原因のこれは何なんだよ」


切原の額を赤くしたのだからそれなりに殺傷能力のあるものかと横に振れば乾いた音のみ。どうやら切原は箱の角にやられたようだ。意外だと首を捻るジャッカルに桃城は切原の手を払うと柳生に泣きついた。


「赤也がプレゼントとか言って渡してきたんすよ〜」


エグエグと泣く桃城の背をポンポンと叩く柳生はジャッカルを見て頷いた。

皆切原が嬉しそうに桃城に渡しているのを見ていたのでそれは知っていた。だから、ノロケられたらたまらないと外に出たのだ。切原も恥ずかしいとかなんとか言って一緒に出て、数分後桃城が部室から出て来たのを見て発した言葉が冒頭のやり取りだ。

柳生の視線を受けジャッカルが紐を解く。蓋を開けたジャッカルの手がしばし止まり、そして元に戻した。


「ちょ、何入ってたんだよ!?」


ついでリボンまで結ぼうとする手を丸井が止める。そして蓋を開けると数秒中身を見つめ取り出した。


「俺苺派」

「俺はキウイかのぅ」

「俺はオレンジかな」

「何冷静に好みなんて言ってんすかぁぁぁぁ!?!?!?」


たまらないのは桃城だ。それもそのはずで(見た目だけは)可愛らしい丸井が持ってるもの。それはコンドームだった。
俺はバナナが。という切原の顔に拳を叩き込み丸井の手から引っ掴むと箱へと突っ込みゴミ箱へと考えたが切原の鞄の中に突っ込んだ。


「初めてのプレゼントがこれか!?これなのか!?」


エーンと今度はジャッカルに泣きつく。切原に冷たい視線が送られた。


「だって…俺だって…その…限界というか……せめて桃の好みのがいいかとか…」

「だからって直球すぎんだろ」


というかそんなもんを学校で渡すなよ。とジャッカルは呟き桃城を離す。涙目で見上げる桃城にあーとかうーとか返し、切原の気持ちも分かるかもと心の中で思った。この可愛い後輩にはノリでもないと言えないかもしれない。
ポンポンと頭を撫で誤魔化す。
そんな二人を後目に幸村は切原の鞄の中から箱を取り出すとその一つを取った。


「……部長?」

「ん?」

「いや、だって……え?」

「せっかく目の前にあるわけだしね」


それぞれが種類を選び取っていく。切原が何か喚いていたが威圧され黙った。
桃城は呆然とそれを眺める。


「バナナに飽きたらおいで」


幸村の笑顔は眩しかった。


END


―――――
バカばっか。つか私がバカだ。
長いうえにくだらない。久し振りがこれかよ。
切原に箱ぶつけたくて(をい)、んでポッキー食べさせたくなりました。ポッキー好き。可愛いよね、食べてんの。何か菓子食べてる時は大抵ポッキー使います。飲み物だとオレンジジュース。うむ、可愛いじゃないか。
そして食べさせたら仁王にセクハラさせたくなりました。うちの仁王は何故か舐めるの好きだなぁ。でも唾液のチョコレートえぇやないの。消毒すんの楽しかったし。わはは。何もマキ〇ン使わなくても(笑)
しかもかなりキャラ扱いひどいな。皆持ってくのかよ。
ちなみに
バナナ…切原
苺…丸井
キウイ…仁王
オレンジ…幸村
グレープフルーツ…柳
ブドウ…柳生
リンゴ…ジャッカル
洋梨…真田
です。(どうでもいい)
真田は意味分からないで取ってます。皆取ったから自分も流れでみたいな。ジャッカルはアハハとか言いながら何気に手を出してます。あとはふてぶてしく(笑)
桃城が全部まわってたらいいな(をい)


全部あるか知らないけどドラマとか漫画でなんか言ってたからあるだろ、たぶん。

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