[携帯モード] [URL送信]

喉に突きつけられたそれは私の永遠に終わりを告げようとしていた。冷たい瞳、ああ、私が最後に見たかったのはそれではなかったのに。まてどもまてども幕が下りないもどかしさに、もう一度だけ瞳を見つめた。「どうした」そう言う相手は変わらず冷たい瞳をしていたが、その冷たさとは裏腹に依然として刃は私の喉をかっ切る事がない。「殺さないの」「殺されたいか」「死にたくはない」「ならばっ…ならば、」ぶるりと刃が震え、私の喉に少し触れた。「でも、貴方に殺されるなら、それでいい」地面に落ちた涙はどちらのものか。

戻る


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
無料HPエムペ!