呂布・貂蝉・張遼 貂「奉先様、それは一体…」 呂「いいだろう貂蝉。これが世に言うサンタクロースハムというものらしい」 張「…」 呂「ふっ、似合っているぞ張遼、お前のトナカイ姿」 貂「え…?しかし奉先様…」 張「貂蝉殿、シーッ」 貂「え、ええ…」 呂「そろそろ貴女が帰ってくる時間だな!いいか、入ってきたら貴女の顔に思い切りこれを鳴らす」 貂「クラッカーを人に向けては…」 呂「いいな。とにかく一人三本持っていろよ。そして貴女の一番可愛らしい顔に放つんだぞ」 張「承知した!」 貂「そこだけノリノリですか張遼様…」 貴「コォ〜ンにうまぁ〜れた〜このぉ〜命ぃ〜ただいま〜」 呂「帰って来た!いくぞ、3・2・1」 (パンパンパンヒュ〜パンバチバチバチ!) 貴「ぎゃぁぁぁぁ!!!」 呂「メリークリスマース貴女!!俺はサンタだ!!」 貂「おかえりなさいませ貴女様!」 張「待っておりましたぞ」 貴「家の中でクラッカーやめろぉ!ていうかドサクサにまぎれて誰か花火しただろ!ヒュ〜ンバチバチっておかしいだろ!しかも明らかに顔面狙いやがって!殺す気か!」 呂「随分疲れた顔をしているな。張遼が肩をもんでやろう」 張「こちらに」 貴「いやいいよやらなくて!ていうか今日クリスマスじゃないからね?クリスマスもうちょっと先だからね!?」 貂「ほら、奉先様…だからわたくしが言ったではありませんか。クリスマスは35日だって」 貴「貂蝉ちゃんおかしいよね!?35ってどこで見たの!?うちのカレンダー良く見て!怖い話になっちゃうから!」 呂「とにかく。貴女、欲しいものはあるか?お前のためならお兄ちゃ…いや、このサンタクロースハムがなんでもプレゼントしてやろう!」 貴「お前の妹じゃなくなる権利をくれ」 呂「照れ隠しか。可愛いぞ貴女!」 貴「ていうかサンタクロースハムってなに。無駄なもんついちゃってるよ。どうでもいいけど呂布、あんたの格好サンタじゃないじゃん」 呂「な、なんだと…」 貴「いや、どうみてもあんたトナカイでサンタは張遼さんじゃん。え?何やってんの?」 張「おや、そうだったのですか。てっきり私が着ているのがトナカイで、呂布殿が着ている全身タイツがサンタクロースかと思っておりましたぞ」 貂「ぶふっ」 呂「謀ったな張遼!」 張「謀ったとは酷い言い草ですな。呂布殿が知らなかったのです。私が知るはずないでしょう」 呂「確かに」 貴「認めるの早いな」 貂「クリスマスではないでしょうが、貴女様は欲しいもの無いのですか?」 貴「呂布の妹取りやめ券とかどうかな」 呂「無い」 貴「お、お前が返事するのかよ」 張「呂布殿が一日貴女の傍にいてあげるというのはどうでしょう」 貂「ちょっ」 貴「お前馬鹿じゃねーのマジで!ねぇ!馬鹿じゃねーの!?」 呂「そうか…確かに俺は一日中共にいてやれることがなかったな。もしこのままいっていたら兄妹の絆も途絶えていたかもしれん。今回だけは礼をいうぞ張遼」 張「なんの。良いのです呂布殿」 貴「…」 貂「そ、そんな目で見ないで下さい貴女様…わたくしではどうすることも…」 呂「貴女…お兄ちゃんとカルタ…するか…?」 張「カルタですか。呂布殿の手が振り下ろされたら誰もがよけて行きましょう」 貴「私の手が潰れるわ!じゃあ一つだけお願いします」 呂「な、何だ?このおにいちゃんにいってみろ!」 貴「今日は貂蝉と、女の子同士二人で(苦労)話で盛り上がるんでムサイのは立ち退いてください」 貂「貴女様…!」 呂「え…」 張「だそうです。行きましょう呂布殿」 呂「え…嫌だぞ…!嫌だぞ張遼ー!」 貴「…行ったかキモトナカイ。ごめんね貂蝉」 貂「いいえ、いいのです!わたくしも貴女と(苦労)話に華を咲かせたかったのですわ!」 貴「良かった。じゃあまず、クリスマスのいろはを教えてあげるよ」 貂「はい!」 (091212) [前←][次→] |